一党独裁の国であれ、不安材料は公私にわたって山積されている。政権維持だとか政権奪還だとかでくだらない問題を国会で論じているような時間があるのなら、もっと中国の根底を揺るがすような論点を研究すべきだろう。国籍問題にしてもそうだ。きちんと戸籍謄本を提出させればいいこと。国内において、こんな軟弱な対応をしていれば、誰だって甘く見るだろう。
大連でビジネスを展開する場合も同じで、イエス、ノーをはっきりと明言しなければいけない。このスタイルこそ、中国スタイルなのだから。相手の言いなりで事を進めることこそ、一番危険な爆弾を抱えることに繋がっていく。
相手の気持ちを重んじることが大事、「日本のおもてなし」が、通じると過信してはいけない。最低でも5年以上滞在し、現地中国人と付き合いがなければ、本音を引き出すことは難しい。日系企業が失敗する要因の一つと言える。
世界情勢が揺らぐこの時勢には、独断専行は良くないと言うけれども、言うだけでそれに対するものは何もないのであれば、それは意味を持たないだろう。日本人も、もっと我を通していいのではないだろうか。そうしたからと言って、中国人から嫌われることは一切ないのだ。
気を遣うほど中国人は遠ざかっていくものだ。
『中国大連ビジネスリポート』
中国大連在住15年目の私が大連市における日系企業の現況、進出企業へのアドバイス、現在から今後起こりうる法務一般、人材育成及び派遣、教育(日本人駐在社員、中国人社員)等について基本的な内容をお届けします。
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