このような米国のドル安施策は、中長期的に行うのではないか、と識者は見ているようですが、僕はトランプ政権は短期的にドル安へと誘導し、中長期的には、さらに「ドルの毀損」に出てくると考えています。
すなわち、なりふり構わぬ通貨の切り下げを行い、その中には「ニクソンショック」を上回る「乱暴な手立て」も含まれることになるでしょう。
ある朝起きたら、金融ルールが一変しているような世界がやってくるのです。
当然、他国も対抗し、通貨の切り下げや高関税で米国同様に対抗してくると思われますが、世界一の金融大国である米国に太刀打ちできるのか、定かではありません。
どちらにしろ、今後数年間は、世界中が米国の政策に振り回されることは確かです。
今週早々から、世界は揺れはじめるでしょう。
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