在NY猫好き医学博士が語る、日本で報道されぬCIAの恐ろしい技術

 

日本で報道されない話

なんでこんな話をしているのかというと、つい先日興味深いニュースがあったからなのですが、その前にちょっと想像してください。もし日本の警察や公安がみなさんの携帯電話を盗聴していて、スマートテレビを通じて家庭内で起きている映像や音声を記録していたとしたらどう思いますか?そしてそういった技術を可能にするためにみなさんが払った税金をしこたま使っていたとしたら、いかがでしょう?そりゃブチ切れですよね!しおちゃんに家を監視されていたのとは訳が違いますから。

さて、それに関連した興味深いニュースが二つあるのですが、まずは先日トランプがツイッター上で「オバマがトランプタワーの電話を盗聴していた!最低な奴だ!」と発言したニュース。世の中の反応は想像通り「トランプは根拠なく暴言を吐いている、オバマはそんなことしていない」というもので 、また世の中は喧嘩です。「盗聴していたに違いない!」「いや、していたにわけがない!」とメディア上では大騒ぎとなりました。そして二つ目のニュースは、先週3月7日に機密文書などを暴露する「ウィキリークス」が新たに「Vault 7」という一連の機密情報の公開を始めたことです。「Vault 7」によれば、CIAはiPhoneやアンドロイドのスマホ、サムスン電子製のスマートテレビ、ファイヤーフォックスやグーグルクロムなどのウェブブラウザなどをハッキングすることで持ち主の行動を監視できるのだとか。それらのハッキング技術に関する機密文書がバラされたのだそうです。また、自動車の事故防止システムにも侵入して遠隔操作できるのだとか!スパイ映画の中のような話です。

そんなCIAのスパイ技術を使ったら、テレビを見ていたと思ったら、実は逆に見られていた!なんてことも可能だそうで、電源を切っても実際はカメラとマイクがこっそり作動していて、家の中で起きている情報をリアルタイムで監視できるのだとか。これを受けてサムスン電子は「使わない時はカメラをテープで覆うか、もしくはコンセントを抜いて」などというコメントをしたとか。もちろん、犯罪と関係ない一般市民を監視するほどCIAはヒマではないでしょうが、近年は音声認識やAIの進化、ビッグデータを扱う技術が飛躍的に進歩していることを考えると、ごっそりと一般市民のプライバシーを記録し、その中から犯罪性のあるものや、CIAが都合よく使える内容のものを人工知能がスキャン抽出、そして可視化するなんてことも、可能かもしれません。

 image by: Shutterstock.com

 

しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』より一部抜粋

著者:しんコロ

ねこブロガー/ダンスインストラクター/起業家/医学博士。免疫学の博士号(Ph.D.)をワシントン大学にて取得。言葉をしゃべる超有名ねこ「しおちゃん」の飼い主の『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』ではブログには書かないしおちゃんのエピソードやペットの健康を守るための最新情報を配信。

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