海外在住の日本人たちが、その土地ならではのユニークな話題を伝えてくれる無料メルマガ『出たっきり邦人【欧州編】』。今回は、ドイツ・ミュンヘン在住のKOKOLIさんが、現地の娯楽のひとつであるサウナでの出来事をレポートしてくれました。実は、海外にも日本と同じような「裸の付き合い」があるってご存知でしたか?
ドイツ・ミュンヘン発「フィンランド式サウナ」
私のドイツの生活圏には、どこにも空調がありません。
ドイツで自宅に冷房を設置している知り合いも、一人もいません。今まで働いたオフィスに冷房が付いていたのは、あるドイツの広告代理店のみです。
湿度が高くないので、多少気温が高い日があっても日本の夏よりは過ごし易いと思いますし、合計すると数日間の真夏日だけのために冷房を設置することはなく、どうしても暑い日は扇風機を付けるというのが普通です。
今年は稀な猛暑の夏で、7月に入る前から真夏日が延々と続いていました。時折涼しくなってもまた猛暑が続き、36度に達する日も多くありました。
個人的に夏は夏らしい方が好きとは言え、自宅は最上階で暑さがこもりやすいフラットです。さすがに暑くて眠れない日々が続き、まいりました。オフィスでも猛暑の日には日中汗がたらたらで、仕事では集中力が続かず、扇風機を借りてきてブンブン回しながらしのいでいました。
ところが先日、一気に涼しくなって、この2~3日間は18度の気温。先週までの猛暑から一転し、ウスラ寒くなってしまいました。
さて、相方くんが週末に繋いで2日間の有給を取りました。
昨日は20度に満たない肌寒い気温に、午後は小雨との天気予報。先週までの猛暑で夏バテ気味だった私たちは、ウエルネス・ディをしようということになり、久しぶりにサウナに入ってきました。
フィンランド式サウナは日本でどのくらい浸透しているのでしょうか。ドイツに来て初めてフィンランド式サウナに入り、以来、気に入っていますが、日本ではスーパー銭湯でスチームサウナはあっても、フィンランド式のサウナを見たことはありません。
昨日行ったのはミュンヘン郊外の屋内外プールとウエルネス・ゾーンの合体した施設です。27ユーロの一日料金を支払い、ロッカールームに行き、ここでスッポンポンにバス・ローブをまとい、バスタオルを持ってウエルネス・ゾーンへ。
まずシャワーを軽く浴びてから各種サウナ・ゾーンへ。フィンランド式サウナは95~85度まで各部屋が温度別に分かれていて、さらにスチームサウナ等もあり、全部で10種類のサウナが楽しめます。
そして90度以上のフィンランド式サウナでは Aufguss (アウフグス)と呼ばれるちょっとしたセレモニーが行われます。
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