普通の家庭に育ったのになぜ?「だめんず」に引っかかる女性の特徴

 

ところが…A子さんが高校生になって異性とお付き合いするようになると、何か大きな問題がいつも起きるようになります。その問題は何かというと、

  • 馬鹿にされる
  • 殴られる
  • こき使われる
  • 屈辱的なことばかりされる

こんな感じです。そんな感じで大人になると今度は自分でもなぜかよくわからない別の問題を抱えるようになりました。それは、「そろそろこの人と結婚かも…」というくらいのお付き合いをする関係になると、途端に相手に興味を失ったり相手の嫌な部分ばかり見えるようになったり、自分は相手にふさわしくないと思ったりして、いつまでたっても結婚できなくなったということ。

どうしてA子さんの心の中ではこんなことが起きてしまうのでしょうか? これは、「嫌われないようにするためには相手が喜ぶこといいなりになることが正しい」という信念を幼い頃に形成してしまい、それをずっと人生の中で強化してきたせいで、「結婚したらいいようにこき使われるだけだ」「結婚したら余計にありのままの自分でいられなくなる」とA子さんの無意識が抵抗していたからなんです。これはある意味家庭環境で生じたトラウマ(呪い)といってもいいでしょう。

A子さんは気さくで優しく誰からも好かれるような感じの人なんです。でもA子さんが気さくで優しくする行動の動機、つまり心の奥底には「相手のいいなりにならないと嫌われる」という根深い恐怖があったのです。A子さんの心の中には、両親の愛を「弟に奪われる!」という恐怖から「いつもいい子にする」ことが正しい行動だと信じているA子さんと、「このままでは私はずっと相手の奴隷のままだ!」と抵抗している、もう一人のA子さんがいて、その二人の葛藤が、「結婚に踏み切れない」という結果を生み出していたんですね。

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