熱中症続出?それでも東京五輪を真夏に開催せざるを得ない「裏事情」

 

オリンピックまであと2年ある。今からでも日本の総意として真夏のオリンピックをやめ、秋か春の最も良い時期を選び直すことこそ日本の最大の役割だし、責務でもあろう。舗装を変えたり競技開始時刻をずらしたりすることは、対策費が余計にかかるだろうし、選手のコンディションにも大きな影響を与えよう。もうひとつ盛り上がりがみられない20年オリンピックをベストコンディションで開催するにはJOCやオリンピック関係者が世界を駆け回り説得しスポーツ本来のあり方にとり戻す努力をすることだろう。

さらには、オリンピック観戦などにやってきた外国人旅行者は、大会終了後に日本各地を旅行することを楽しみにしているはずだ。日本を訪れる外国人旅行者は、ここ数年で600万人の壁を突破し、近年は2,000万人にまで増え、2020年のオリンピックには4,000万人を呼び込みたいとしている。オリンピックはもはやスポーツの祭典だけでなく、日本を観光大国に引上げる絶好のチャンスとも目されているのである。オリンピック関係者はもっと大きな視野で季節と運営を考えるべきなのだ。

(Japan In-depth 2018年2月17日)

image by: JPstocker / Shutterstock.com

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【著者】 嶌信彦 【発行周期】 ほぼ 平日刊

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