千のオシャレより、ワイルドデニムという説得力
全米で大ヒットとなったポリスアクションドラマ『リーサル・ウェポン<ファースト・シーズン>』のBlu-ray&DVDが4月4日より発売されます。

「死にたがり」の刑事マーティン・リッグス役には、クレイン・クロフォード。家族思いで「臆病」な刑事ロジャー・マータフ役にはデイモン・ウェイアンズが起用されている
40代以上なら映画シリーズである旧作を思い出しますが、本作は新たなキャストを迎えた全く新しい作品です。
カーチェイス、銃撃戦、爆破といったド派手なアクションシーン、軽妙な会話の数々、痛快なストーリーと見どころはたくさんありますが、MAG2 NEWSが注目したのは、主人公・リッグスが着るデニムシャツ。

主人公リッグス刑事のトレードマークといえるのがデニムシャツ
無造作に着こなした中に漂う、野性的で力強い感じ。文字通り「ワイルドデニム」の申し子がリッグス刑事なのです。実にカッコイイ。
「オレもワイルドデニムでカッコよくなりたい!」
そう思うのが男子という生き物です。でも、どこで買えるのでしょうか?デニム専門店だとお高くなりそう……。
「しまむら」で揃うんじゃね?
我々、気付いちゃいました。安くてかわいい掘り出しものを探すということで、若い女子の間で流行っている「しまパト」ってやつです。
“掘り出しもの”があるということは、埋もれるほど品数があるわけで、我々が探したいイケてるデニムシャツもありそうな予感……。果たして「しまパト」でお目当てのアイテムを見つけて、「ワイルドデニム」男子になることができるのでしょうか?
MAG2 NEWSのスタッフのタクとヒロが、調査してきました。
<登場人物>
タク:妻と4人の子供がいるアラフォー男子。中年太りの真っただ中でファッションには疎い。
ヒロ:ファッションにも気を配る独身のアラサー男子。タクの職場の後輩。大阪出身だが仕事中はいっさい関西弁を使わない。
いざ!「しまパト」上下デニムで「リッグス」になる
タク:男同士で洋服を買いに来るなんて高校生以来だわ
ヒロ:中年男が2人で「しまパト」ってどう見られているんでしょうね
タク:“ただならぬ”雰囲気なのは確かだ
ヒロ:今回、タクさんがモデルをやるわけだから好きに選んでくださいよ
タク:任せて!

パッチワーク入りデニムシャツ(1,900円)+星条旗&文字プリント入りパンツ(1,900円)
ヒロ:うわっ、そのシャツとパンツの組み合わせなかなかのインパクト
タク:カッコいいっしょ!
ヒロ:………………………
タク:まずデニムシャツは、パッチワークがオシャレでしょ
ヒロ:完全に趣味に走りましたね。明らかに『リーサル・ウェポン』とは離れてますよ
タク:こっちのパンツは?
ヒロ:そっちはそっちで、星条旗と「CALIFORNIA」って文字が入っているじゃないですか!
タク:『リーサル・ウェポン』といえばロス市警、ロサンゼルスといえばカリフォルニア州。完璧でしょ!
ヒロ:………………………。もう1セットは僕が選びます!

デニムシャツ&ボーダー柄ロングTシャツ(1,900円)+パンツ(1,900円)
タク:おおっ、それっぽい組み合わせ
ヒロ:はいはい。早速、買って会社で着てみましょう
タク:気のせいだと思うんだけど、おもってたんと違うなぁ
ヒロ:いや、気のせいではないですね。『リーサル・ウェポン』感は皆無ですね。これはあの方の出番ですよ
タク:誰?
ヒロ:誰でもオシャレになれる!をコンセプトにファストファッションを中心とした着こなしをロジカルに教えてくれるMBさんです
*MB(エムビー)/ファッションバイヤー・ファッションアドバイザー。有料メルマガ『【最も早くオシャレになる方法】現役メンズバイヤーが伝える 洋服の着こなし&コーディネート診断』の著者
タク:確かに今回の企画にピッタリな先生だ!
脱・近所のだらしないおっさん…MBが着こなし方法を伝授
MB:そもそもデニムシャツとジーンズを合わせるのって、失敗すると「イキがった中学生」や「近所のだらしないおっさん」になってしまうんですよ
タク:自分が選んだこのセットは何がダメだったんでしょうか?
MB:シャツにも、パンツにも言えますが、変わったデザインが入っているものは子供っぽく見えちゃうんですよ。なのでシンプルなものを選ぶべきでした
ヒロ:僕が選んだ方はどうですか?
MB:デザインや色の組み合わせはいいと思いますが、大きめサイズを選んだことで、シルエットがルーズになり、「休日のパパ」感が出ちゃったんだと思います
タク:どういうものを選ぶのが正解だったんですか?
MB:そもそもデニムシャツは個性的なアイテムなんです。デザイン自体はウエスタンでありながら、一応、襟つきでドレスライクな印象があります。さらに色や素材に関してはスーツで絶対に使わないインディゴデニムなのでカジュアルっぽさもある
タク:つまりどういうことでしょう?
MB:スタイリッシュな体型と彫りの深い欧米人ならサマになりますが、日本人がカジュアルに合わせてしまうと「子供っぽい」「ラフ」「リラックス」した印象が強くなるんです。だから子供っぽさを隠すために「やや大人びた」印象を作る必要があります
タク:なるほど!
ヒロ:『リーサル・ウェポン』感というか、リッグス刑事みたいにしたい場合はどうすればいいでしょう?
MB:シルエットは上下細身にした方が良いですね。例えば普段着ているサイズよりもワンサイズ小さいのを選ぶとか。パンツに関しては裾にクッション(ダブつき)をためると足が長く見えないので、ロールアップか裾直しをしてください
タク:色の組み合わせはどうですか?
MB:上下の色はなるべく統一するのがポイントです。色数が増えるとカジュアル感が強くなり、だらしない印象になりがちです。もしデニムオンデニムできめたければ、そのままマネするのではなく、アレンジすることで、逆にイメージに近くなると思いますよ。ただ、シャツをパンツにインすると短足に見えるので、そこだけは注意してください
タク:ちょっともう一回、しまパトしてきます。
MB:しまむらグループのAvail(アベイル)もいいですよ。若者向けでデニム系の品数も豊富だと思います
タク:今度はAvailで「しまパト」だ!イケる気がしてきた
掘り出しものが見つかるオシャレ好きの“最終兵器”
タク:「Avail」ってしまむらグループだったんだ。メンズが充実してるなぁ
ヒロ:「しまむら」はメンズがもうちょっと少なめでしたもんね
タク:デニム系アイテムも種類があり過ぎて逆に迷うな
ヒロ:「シンプル」「細身」「色の統一」を忘れずに

デニムシャツ(2,980円)+パンツ(4,980円)+ベルト(510円)。トータル8,470円で買えた「ワイルデニム」コーデ
タク:これなんかどうかな?
ヒロ:デニムシャツはバッチリ。パンツはちょっと丈が長そうですね
タク:MBさんのアドバイス通り、裾上げをしてもらおう
ヒロ:今度はうまくいきますように……

*より変化を実感をしてもらうためにこの画像は加工しています
タク:どうだ、リッグス刑事みたいだろ?
ヒロ:加工に助けられてる感あるけど、確かに〜

「リーサル・ウェポン」感を高めるために背景を加工しています
タク:こっちなんて、もう「そのもの」だろ?
ヒロ:なんすかコレ、明らかに悪ふざけですよね?しかも雑コラ
タク:……。裾上げしたパンツをさらにロールアップしたことで足長効果が出てるだろ?
ヒロ:話、そらした!しかも自分のアイデアみたいにいってるけど、MBさんのロジックの受け売りですよね
タク:ちょっと、何をいってるか分からない

「ポリス」感を高めるために背景を加工しています
タク:加工した写真、もうちょっとあるぜ
ヒロ:いろいろツッコミたいところはあるけど、やっぱり加工に頼る気満々だし
タク:これはただのお遊びだ!加工に頼るっていうのは、こういうこというんだ!
ヒロ:………………
タク:………………
ヒロ:ともかくワイルドにデニムシャツを着こなしましたね。MBロジックの腕まくりもいい感じにワイルドで細身に見えるし
タク:強引にまとめたな。服選びと着こなしのポイントを押さえれば、一万円以下でもワイルドデニムコーデができちゃうんだな
ヒロ:女子たちが「しまパト」にハマる理由が分かりましたね
タク:だな~。「しまむら」って、オシャレ好きの“最終兵器”なんだなぁ
撮影協力:ファッションセンター しまむら
*今回購入した商品および価格は、取材時の2018年3月現在の購入店舗でのものになります。品切れになっていたり、セール、キャンペーンの終了により価格が異なることもありますのであらかじめご了承ください。
ド派手なアクションの下にある「再起」の物語
ということで、「しまむら」グループがオシャレ好きの“最終兵器”であることが分かりました。ちなみに“最終兵器”といえば『リーサル・ウェポン<ファースト・シーズン>』。そうです!来たる4月4日にBlu-ray&DVDが発売されます(レンタル&デジタル配信も同時開始)。
最愛の妻子を失い、生きる意味を見いだせなくなった腕利き刑事のマーティン・リッグス。心臓発作で死の淵から生還し、家族のためにも「まだ死ねない」と決意したベテラン刑事のロジャー・マータフ。
この対照的な二人が、奇しくもコンビを組むことになり、ぶつかり合い、問題を起こしながらも、悪人たちをとことん追い詰め、事件解決につなげていくのが本作の基本軸となります。
最初は、とにかくぶつかり合っていた正反対の二人が、事件を解決していくなかで互いの良さに気付き、共感し合いながら、堅い絆で結ばれていくというバディものならではのカタルシスが得られるのが魅力です。
「うまくいきそうでうまくいかない」恋愛ドラマのような気持ちのすれ違いのヤキモキがあったり、ふとした時に相手の本質を垣間見て、距離が縮まったりと、随所で感情を揺さぶられます。
特に物語序盤で、マータフがリッグスを自宅に招き、赤ちゃんを抱かせるシーンは「落涙」注意です。
痛快、爽快、豪快なアクションを無邪気に楽しめる作品でありながらも、「家族」や「再起」といった切り口で見ると、また別の色彩を帯びてくる深みは『リーサル・ウェポン』の最大の魅力です。
リーサルウェポン<ファースト・シーズン> DVD コンプリート・ボックス (4枚組)
リーサルウェポン<ファースト・シーズン> ブルーレイ コンプリート・ボックス (3枚組)
2018年4月4日(水)ブルーレイ・DVD レンタル&発売
デジタル同時配信
発売元:ワーナーブラザース ジャパン
PR:リーサルウェポン