不安は米朝会談だけじゃない。水面下で進む米中貿易戦争の現実味

 

米朝首脳会談

もう1つの米国の話題は米朝首脳会談であるが、韓国仲介したメッセージで、非核化を期待させて、米トランプ大統領が即決した。しかし、北朝鮮は非核化の条件に在韓米軍の撤去などの条件がついていたのに、わざと韓国は条件を言わなかった疑惑があるようだ。

もし、トランプ・金正恩会談で決裂すると、戦争の可能性が出てくることになる。逆にトランプ大統領は、韓国の行動に疑惑を抱いているので、在韓米軍撤退の条件を飲む可能性もある。

5月までの準備交渉を行うことになるが、その準備交渉は強硬派のポンペオ国務長官になり、韓国も北朝鮮も騙すと大変なことになると意識することである。

日本への影響

米国の貿易戦争により、米国の経済が弱くなるとみて、ドル安になり円高になることで株安になる。円高になると来年の企業業績が下がるとみて、海外投資家は日本から投資を7.8兆円も引き揚げている。日本市場で海外投資家の売りを吸収しているのが、日銀のEFT買いである。日銀は、去年一年間に5.9兆円も買っているのであるから、日経平均はそれほど下がっていない

そして、日銀の株の手持ちは24兆円にもなっている。

貿易戦争になれば、世界の経済は減速することが確実であり、株は徐々に下がる方向ではあるが、日銀の買いの増量があり、それほど下がらない可能性もある。米国も同様な量的緩和を行うので、日米両国の株価は、中間選挙がある11月まで維持する可能性もある。

もう1つの米朝首脳会談で合意できれば、日朝首脳会談も開催されることになる。日本は北朝鮮に戦後賠償をすることになる。

しかし、米朝会談が決裂したら、戦争になり、その時には核攻撃を考える必要になる。

さあ、どうなりますか?

 

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