岸井はそのまま政治部一筋で政治部長、編集局次長などになり管理職の道を歩むが、私は管理職より現場にいた方が肌に合っていると思い、管理職の道を断り45歳のときに毎日を退社。フリージャーナリストの道を選んだ。ただ二人の関係はその後も変わらず、情報交換や共通の勉強会、会合をいくつも持って今日まで至ってきた。
岸井は喋りが上手かったので途中から主戦場をテレビに移し記者時代以上に社会に影響力を及ぼしたように思う。ただ残念だったのは喋る時間が短かったことだ。これから一層のベテラン記者として単なる解説ではなく日本政治秘史などから見た、日本論をもっと語ってもらいたかった。
(財界 2018年6月26日号 第473回)
※ なお、下記ブログには毎日新聞Webに掲載された岸井様のお別れ会に関する動画や、ワシントン特派員時代のお写真を掲載しております。よろしければ合わせて参照ください。
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