乳がん検診画像の診断で放射線科医師を超える
ロンドンにあるKheiron Medical Technologies社は、マンモグラフィーなどの乳がん検診の画像診断に特化したシステムを開発している会社です。やはり、このシステムも、deepラーニングによって機械学習しています。いや、させられています(笑)。イギリスのエコノミスト誌の記事によると、このシステムは標準的な放射線科医師の読影レベルをすでに超越した、とのことです。
同じくロンドンにあるディープマインド社は、Deepラーニングによって画像診断システムの開発を先駆的に行っていました。この会社は、グーグルの親会社であるアルファベット社により買収されたことで話題になりましたね。最近、このディープマインド社は、人間の眼の奥にある眼底の写真を分析して診断するシステムを開発させました。眼科医に匹敵するレベルで、緑内障や糖尿病性網膜症、そして加齢による黄斑変性症などを自動的に診断することができるようになっています。
さらには、イギリスのオックスフォード大学と提携したUltromics社は心臓超音波診断の人工知能システムを開発しています。すでに、このシステムは、循環器専門医が見落とす可能性がある病変も正確に診断できるようになっているとされています。2018年の年末までには、イギリスでこのシステムが販売される予定となっています。特定の診療科の医師でのジンギュラリティーは、もう目の前まで来ています。
文献
V J Mar, H P Soyer. Annals of Oncology. mdy193.
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