学生時代、小学3年生の家庭教師のアルバイトをしていた時に、子供が家の観葉植物の葉の一枚一枚に、マジックで似顔絵を書いたことがありました。
それを見た母親は「何てことするの!」と仰天し、父親も「植物はお絵描き帳ではないぞ」と叱りつけた。オトナには、ただのいたずらにしか思えなかった。
ところが「なんで、あんなことしたの?」と子供に聞いてみたところ、「植物の葉っぱがどうして大きくなるのか知りたかったの」と。
「なぜ小さな葉っぱが次第に大きくなっていくのか? 葉の周りから髪の毛が伸びるように成長していくのか? それとも自分の背が伸びるように葉全体が大きくなっていくのか?」
それを確かめるために葉っぱにお絵描きをし、自分の疑問を解決しようとしたのです。
そんな子供の疑問を、オトナの「葉っぱにマジックで似顔絵を描いてはいけない」という“常識”がしぼませた。オトナたちの既成の知識や常識が、子供の「なぜ?」を邪魔し、子供の考える作業を封じ込めてしまったのです。
さて、まずは常識を疑うことから始めてみましょうかね。
image by: Twitter(@The Nobel Prize)
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※『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』(2018年10月3日号)より一部抜粋