そうこうするうちに、30歳になってしまって、益々色々なモノが逓減しつつあることを痛感しまして、これはこのまま進むと暗黒の未来しかやってこないぞ、という危機感が募ってきたわけです。
今思えば、これが最後のチャンスでしたね。ここで時代とか、快楽とか、世間というものに流されて生きていたら、今頃も間違いなく非正規労働者として、年収300万円くらいをうろついていたと思います。
現に、当時の知り合いで、それに近い生活をしている人がいますからね。
未来って、あなたが真剣に考えようが、放置しようが自動的にやってくるのです。やって来るというのは優しい表現で、正確には牙をむき出してあなたに襲いかかるのです。もっと正確に言うと、
● 未来をデザインして、日々を生きている人には赤い絨毯で迎えてくれて、
反対に、
■ 無為に何も考えず過ごした人には、般若のお面を被って噛みついてくる
のですよ。
そして人はその存在を神と呼ぶのです。
私は一切の宗教に帰依していませんが、もし神とは何ぞやと訊かれたら、私はそれは時間だと答えます。時間ほど、厳しくそして優しい存在はありませんし、そして全ての人に遍く影響を与える存在も無いんですから。
都合の悪い未来から目を背けていても、必ずそいつはやって来るんですよ。だって神様なんだから。都合の悪い未来はあっちに行け、こっちに来るな!と叫んでも、必ずやってくるんです。そんな未来をどうしたいのか、そのために今何ができるのかを真剣に考えるのって、今日の晩ご飯を食べることよりも重要だと思うんですよね。
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