歴史と地理は面白く教えなきゃ
私のツイートに対して、「高校教育の負担が重くなる」というツイートもありましたが、負担が重くなるような高校教育は、日本でしか通用しない受験競争の結果ですから、それを是正することが必要だと判ります。それに、負担が重くなるような重箱の隅をつつくような教育は必要ありません。日本史と世界史、地理についての基礎知識を必修とするだけです。
怠け者の私の場合で言いますと、中学校で教わった歴史と地理の知識で大学入試はOKでした。同志社大学神学部だけでなく、入試問題を解いてみた東大と京大のものもほとんど正解でした。
これは、中学の歴史と地理の先生が「面白い分野」という刷り込みをしてくださったおかげです。面白いという骨組みが基本にありますから、その後は知識が骨組みの上に自然と備わり、吸収されていったのです。
鎌倉市立御成中学校では地理を独立した科目として教えていましたが、1年生の最初の授業で新品の地図帳に赤鉛筆で線を引かされました。中央構造線(フォッサマグナ)と南西日本中央構造線などです。そこから、地理だけでなく日本の歴史についての興味が湧いていったのを憶えています。
転校した熊本県八代市立二見中学校は1学年2クラスしかない田舎の学校でしたが、2年生の歴史の先生の年号の教え方が漫談のようで、スッと頭に入っていきました。
私が素晴らしい先生方に恵まれたのかもしれませんが、それほど難しく考える必要はないことが判ると思います。歴史と地理の教育、中学から見直してほしいものです。(小川和久)
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