日本もマハティールさんの言葉に耳を傾けるべき
マハティールさん、一つ目の警告は、「中国から金を借りるとひどい目にあう!」です。日本は、あまり中国から金を借りないでしょうが。それでも、最近日本企業は、「一帯一路に協力的」なのですね。
2018年米中覇権戦争がはじまった。それで、中国経済が急速に悪化しています。そのタイミングで、「一帯一路に協力したい!」。どんだけ、世界情勢を見る目がないのでしょうか?驚きます。メルマガ読者さんの会社で、社長さんが「これから一帯一路で儲けるぞ!」と張り切っていたら、是非反対してください。それが会社のためです。
マハティールさんの言葉。二つ目のアドバイスは、「外国人労働者を大量に入れるな!」です。
私は、ロシアの現状、欧州の現状をよく知っていますが、「3K外国人労働者」を大量に入れたところは、どこも大問題になっています。アメリカでも欧州でもロシアでも、「3K外国人労働者を規制しよう」という動きになっている。我が国だけでは、「さあ、ジャンジャン3K外国人労働者を入れるぞ!」(涙)。
私は11年前に出版した『隷属国家日本の岐路~今度は中国の天領になるのか』から、一貫して「3K外国人労働者の大量受け入れ」に反対してきました。しかし、今「悪い予測が当たってしまったこと」非常に悲しく思います。
93歳のマハティールさん。もはや、さまざまなしがらみなく、純粋に「国益」の観点からアドバイスすることができるのでしょう。日本政府も、アジア一番の賢者の警告を聞いてほしいと思います。
image by: Dominic Dudley / Shutterstock.com