新興日本はやむをえず「火中の栗」を拾った。そして判明したのは、李朝の宮室の財政は100年赤字が続き、土地も資源も列強に売り尽くされていたことだ。韓国はいまも「日帝36年の七奪」というが、逆説だ。正しくは「日本の七大歴史貢献」だ。
- 朝鮮を中華の千年属国から解放した
- 植物依存文明から産業社会化による半島の国土改造と生態学的更正を達成した
- 優生学的医療・衛生・環境改善および教育の普及によって国民の民力向上と近代民族の育成に貢献した
- 日本とともに世界に雄飛させ民族生活空間を地球規模へと拡大させた
- 伝統的階級制度を廃止し奴隷を解放した
- 朝鮮伝統文化を保護し保存と再生を行った
- 朝鮮半島の民力を超えた近代的社会を日本政府や企業による投資によって建設した
この「七大貢献」は「七奪」を逆説的に述べたものではない。マクロ的に全史を眺めながら、「日韓合邦」時代を総括的にまとめた、著者の史観と史説によるものである。戦後、「日韓合邦」は一時禁忌用語となって、日本のマスメディアでは日本が無理やり吸収したという、「韓国併合」が強調される時代が長かった。しかし、歴史を「戦後の目」で見たり語ることはタブーである。
小中華はわざわざ「日帝36年」の「七奪」やら「強制連行」「性奴隷」を選んで「反日」のお題目にするが、すでに自作自演のノンフィクション、ファンタジーにすぎない。反日パフォーマンスは常に新しいお題目を探しながら、韓流劇場を続演せざるをえない。「慰安婦像」の次は「徴用工」だ。しかし、それもウソとバレている。さて、大中華と小中華の「反日」の違いは何か。
著者の目には大中華が「計算」であるのに対し、小中華は「病気」に見えるという。「事大主義」の小中華の「反日」をやめさせるには、病気を治すしかないが、大中華をやめさせれば、小中華の芸もタネ切れになると断言する。さらに、小中華と「どうつきあうか」の卓見高見を捨てて、「そもそもつきあうかどうかから再考すべきだと思う」と。いまの日韓、そんな雰囲気。
編集長 柴田忠男
image by: Shutterstock.com