NY在住日本人社長が渡った「世界一」の橋とマカオドルの特殊事情

 

もちろん、両方とも中国元とは別物です。しかも、最近のカジノでは、中国元も出回っているのだとか。え?よくわからない。カジノでは、香港ドルと、マカオドルと、中国元が入り乱れている?

カジノ以外のマカオでは、マカオドルと香港ドルが使用可能。でも、マカオドルは、マカオでしか使用できない。ややこしい。でも、ということは…。

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「オレ、マカオドル、いらないです。換金する必要なくないですか?」そう答える僕に、毎週のようにマカオに来ている社長は「換金なんてしなくていい、しなくていい(笑)…、、ただ…香港ドルでコーヒー買っても、ジュース買っても、おつりはマカオドルで渡されるよ」

……すごい迷惑なんですけど、マカオドル。マカオでしか使用できない硬貨を2日間しか滞在しない旅行者の僕が手にしても…、。しかも、マカオから香港までの帰りのフェリーの売店ですら使用できないそう、マカオドル。ちょっとかわいそうな気もしてきた、マカオドル。

「ちなみに、カジノの中でも、マカオドル使えないカジノもあるんだよ」と追加の説明。マカオのカジノなのに、その中でも使えないんだ、マカオドル。やっぱり、ムカついてきたよ、マカオドル。

ここから2日間、滞在するホテルも社長のおごり。カジノ街ど真ん中のシェラトンをとって頂きました。とは言っても、部屋に滞在する時間は極端に短くなるはずです。到着してから48時間、ふたりでバカラ漬け、寝る間も惜しんでのギャンブルタイムが始まりますー。

カジノリゾートと言っても、ラスベガスは、まだショーだのコンサートだの、色々なエンターテイメントが充実しています。でも、マカオは、ベガス以上に、ガチ、賭博の街。ショーもやってないことないけれど、基本、カジノしかありません。賭けにくる街であることは間違いないみたいです。ここ数年で、売上高が、ラスベガスを超えたのだとか。

確かにミニマムチャージ(最低賭け金)がベガスのそれより、高い気がします。ネットで調べたわけじゃないけど、間違いないはずです。ラスベガスは、まだ10ドル、20ドルでも、少しの間遊べるけど、ここマカオの目の前にあるルーレットのミニマムは…550香港ドル。…てことは…えっと…70USドル…てことは7500円。

この1枚のコインが7500円てことは…、周囲を見回すと、ほとんどが中国人だらけ。もちろん見た目はわかりませんが香港人もいるはずです。5倍、10倍で色が違うコインも含め、ルーレットを囲み、座る、その人たちの目の前にはコインの山。いやらしいけれど、目でざっと計算する。…え。ミリオン?少なく見ても、日本円で数千万円分のコインを山にして、両手で囲み、ルーレットをしている人たちがそこらかしこにいる。向こうのバカラ台ではもっといる。

見た目、そのへんのおっちゃんたち、おばちゃんたち。でも、テーブルの上には数千万円。足元は百均で買ったであろうサンダル履き。マカオは、ラスベガスよりもカオスで、ビビットで、シュールで、ビッグ。そして、熱気は、ひょっとするとニューヨーク以上かも。

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