警察に初動捜査不足の可能性
警察捜査については、当初当日で事故と判断している。
そのためか、司法解剖は行わず、検死の中でも検案という外傷の確認のみで済ませているのだ。しかも、遺族には、仮に切っても何も新しいことはわからないと告げている。つまり、解剖しても新事実は出てこないだろうから、これ以上傷つけたくはないという遺族感情に配慮したことになろう。
ところが、この事件には、多くの不審点がある以上、徹底的な捜査としては、ここで司法解剖をすべきではなかったか。
聞くところによれば、優空君の図鑑の写真も撮ってはいないのではないかという疑念も出てきている。もしも、これすら撮っていないのであれば、初動捜査をしっかりしていないとは言えないだろうか。事故ありきで対応した結果、実は事件との要素が出ることすら不都合なのではないかと思えてくるのだ。
例えば、溺死は静かな死と呼ばれている。それは、溺れている人は叫ぶことができないからだ。溺れている時、叫ぼうとすれば、気道などにも水が入ってしまう、もしも入ってしまえば、苦しくて声もあげられない。
確かに服を着たままの溺死は多くあるが、「助けて」と何度も言ったという証言は、捜査関係者が聞けば、大概は嘘だとわかるであろう。
テレビドラマなどでは、そのようにわかりやすく表現するから、「助けて」というイメージがある人も少ないないだろうが、そうした事実との差が捜査の武器になるのだ。
つまり、当初から子どもたちは嘘をついていたことは捜査上の常識からすれば簡単に見抜ける話なのだ。
優空君父によれば、一部の捜査員は、子どもが起こした事件は罪にならないからこれ以上やっても無駄だと言われたそうである。
だからこそ、優空君父は、必死で目撃証言を集めた。その数は100人をくだらない。
実はそのリストはすでに1ヶ月前には警察に渡っている。ところが、このリストにある多くの人物から、警察が聞き込みに来たとの報告はないのだ。
全国的にこの事件は、不審点があまりに多い「高知県南国市小2水難事故」として、きちんとした捜査を求める署名がわずかな期間で7万6,000を超える署名が集まる結果となった。
署名は地元警察に10月15日に手渡され、地元メディア各社はニュースにした。
ただ、この日まで、記者発表では、これは事故と断定とされていたが、この15日のニュースでは、捜査は継続してやっていると発表されていた。
事故と断定したのであれば、署名があろうが捜査を継続する理由はないだろう。言葉で遊んではいけない。
翌16日には、県警幹部の話として、現場を知れば不自然だとすぐさまわかる話が記事となった。考えれば、署名提出の日とこの新聞の記事はあまりに期間が短いのだ。この状況で、仮に捜査を丁寧に続けているとするならば、優空君の父が集めた証言の全てを確認したのか(事実、一部の人のところにしか行っていない)?なぜ、子どもたちの間で、脅迫を伴う口止めがあったのか?疑問しか残らないのである。
もしも、火消しのための記事であるならば、もう少し間をおいて、捜査事実を残して行うべきであったろう。でなければ、関係者は誰も納得しないのだ。
編集後記
正直なところ複雑な心境です。
この事件は明らかに不自然ですし、あまりに嘘が多く、隠蔽痕もあまりにも多いのです。
詳しくは岡林優空君の父が自身のツイッターでツイートしておりますが、ここにあるツイートは全て録音や証言があって行われています。つまり、根拠があるのです。私も現地で確認しました。
一方で、学校や教育委員会の対応はほぼ無対応と言える状態でした。これだけのことがあり、児童が一人亡くなっているのに、保護者会をしないとは言語道断です。公表する事実がなければ、現時点で公表する事実がないことを保護者会で話せばいいのです。
今回、A君らがD君から脅されていた事実をその父親が告白していること、以前にA君が下田川に突き落とされたという事実など、様々なことがわかりました。
多分、私に対しても色々な誹謗中傷がなされることでしょうね。しかし、今後もこの事件は追っていこうと思います。
ちなみに、岡林さんらに誹謗中傷をしている問題については、すでに警察が名誉毀損事件として動いており、書き込みをした人などを特定する捜査をしているとのことです。(つづく)
【続報あり】高知小2水難事故に「事件性」示す新事実。捜査を妨害する者の正体とは
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