移籍や補強を評価するのは難しい
言い訳をすると「その後に予期せぬことが起こるケースは多々ある」という点である。ありがちなのは怪我である。開幕前のキャンプ期間中に怪我をしてしまってレギュラー争いから脱落して出場機会に恵まれずに難しいシーズンになることはサッカーの世界では良くある話になるが「怪我をするのか?しないのか?」まで予想するのは不可能である。練習中や試合中に怪我をしてしまうのは仕方がない話である。怪我をするのか?怪我をしないのか?まで考慮して移籍を評価したり、活躍度合いを予想するのは無理な話になる。
また、「このチームであれば出場機会は見込めるだろう」と思って移籍が決まった直後に高評価を下したものの、その後、同じポジションの強力なライバルが加入して出場機会に恵まれずに苦労するケースもある。お金のあるクラブになると「すでにいい選手を獲得しているにもかかわらず、さらに上のレベルの選手を獲得して競争心をあおろうとするケース」もある。さらなる補強があるのか?否か?の予想はある程度は出来るがポジションが重なることは承知の上で貪欲に補強を進めるチームもいくつかある。
さらに「いい補強なのか?否か?を評価すること」と「実際にその選手が活躍するか?否か?を予想すること」は似たような系統の話ではあるが微妙に異なるということもここで改めて主張しておきたい。強いチームやいいチームや完成度の高いチームや優秀な監督が指揮をしているチームはどんな選手を連れてきても何とかしてしまう。当然、チームのスタイルに合いそうな選手を見つけてフロントは補強の話を進めているとは思うが生かしてくれる監督やチームメイトがいるか?いないか?でも選手の将来は大きく変わってくる。
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