障がい者の学びの場で感じる「学び」=「勉強する」の狭い理解

 

共生社会における「学び」とは?

その新たな価値観を共有しようと開催されるのが、2月14日の東京大を会場に行われる「共生社会コンファレンス」である。このコンファレンスでは文科省とわれわれのほかに東京大学にも加わってもらい共生社会における「学び」を考える予定だ。

シンポジウムや当事者の世界を体験できるブース、障がい者向けの歌のワークショップ、専門領域に分かれての分科会が開催されるが、注目してほしい1つがシンポジウムのテーマ<障害者発・新しい学びの提起─「健常者」中心の学びを超えて>である。健常者が作り上げたマジョリティの「学び」の中に障がい者を入れるのではなく、障がい者を中心にしたうえで学びを考え、これまでの健常者が中心に作られてきた「学び」への問題も提起する企画である。

コーディネーターは日本で初めて聴講生として知的障がい者を受け入れている神戸大学の津田英二教授、発言は東京大学の牧野篤教授、星加良司准教授、そして私が務めさせてもらう。健常者の「学び」への問題提起の場を作ることができたのはうれしい反面、どんなメッセージを出し、そして考えてもらうか、これまでの実践をもとに提示したいと思う。

image by:Shutterstock 

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特別支援教育が必要な方への学びの場である「法定外シャローム大学」や就労移行支援事業所を舞台にしながら、社会にケアの概念を広めるメディアの再定義を目指す思いで、世の中をやさしい視点で描きます。誰もが気持よくなれるやさしいジャーナリスムを模索します。

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