人の名前を覚えるのが苦手。どう工夫すればうまく覚えられるものか?
Question 私は人の名前を覚えるのがどうしても苦手です。
しかし、魅力がある人の名前は一度で覚えるので、名前を覚えているかどうかで自分にとってどれだけ大切な人なのかの指標の一つとして捉えることもできるのかなと思ったりもしています。
ただ、日常生活で関わらざるを得ない人達の名前を覚えていないと、相手に失礼ですし、自分にとってもマイナスに働くことが多くあるのもまた事実です。
普段たくさんの人とお会いする機会がある高城さんは人の名前をどこまで覚えていますか?また、なにかしろ人の名前を覚えようとする努力をされているのであれば、その方法を教えて下さい。
高城 剛の回答
なんとなくおわかりかもしれませんが、僕もお会いした方のお名前を覚えるのが、とても苦手です。
僕の場合は、魅力があってもなくても、そして名前に限らず、ほとんどのことを忘れてしまうのです。おっしゃいますように、大変お相手に失礼ですよね。
そこで、僕はその時同行していた方を紹介して、名前を横でお聞きしながら、自らの記憶を手繰り寄せます。頭のなかを掘り返すと、不思議なことにどこかには入っているもので、ですので「忘れた」というより、どこか深いところに置きっぱなしで、それをサーチするようなイメージです。
そこで、サーチするといいましてもキーワードが大切でして、それを同行者紹介がてら、そのキーワードを探りだします。そうすると不思議なことに、相手のお名前や会社名どころかメールアドレスや、時には誕生日までも掘り出すことができることもあります。まるで、脳のなかに格納していた圧縮データを、伸張しているような感じです。これは、「忘れた」と人が思い込んでいることの大半は、実は脳のどこかに隠されていて、そこに「リーチできていない」ことで、実際は忘れているわけではないように思うのです。
名前に限らず、記憶は「単体」では存在せず、いくつかの物事に紐付いているはずです。ですので、ひも付きを増やし、立体的に物事を把握するような感覚が大事で、それは僕に限らず、実はあらゆる人々が、そのように記憶しているはずです。
それを、「単体」として思い出そうとするので、無理が生じるように感じています。余談ですが、中東の人のフルネームは、覚える以前の問題があります。ムハンマド・イブン・アブドゥッラー・イブン・アブドラムッタリムさんは、ムハンマド以下は読むのでも厳しいものがありますね。たとえ偉大なる預言者でも。
『高城未来研究所「Future Report」』
著者:高城剛
コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。
ファッションTVシニア・クリエイティブ・ディレクターも務めている。
毎週お届けする『高城未来研究所「Future Report」』では、今後世界はどのように変わっていくのか、私見と俯瞰的視座をあわせてお届けします。
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