安倍首相は会見で「人と人との接触機会を最低7割、極力8割削減できれば2週間後に感染者の増加をピークアウトさせ、減少に転じさせることができればできる」と述べている。8割減らすとは屋内で会う人を10人から2人にすることを意味するという。ただ企業に出社したり、営業で外回りをしている人たちにとって8割減らすことは至難だろう。
また日本の弱点は初動が遅れたり、その後の調査が不十分で感染経路が半分もわかっていないことだ。感染経路がわからないと追跡が難しく感染の広がりを抑えることも困難になってしまう。都市封鎖をおこなっている海外では日本の緊急事態宣言の効果を疑問視する声が多いのもこうした事情があるとみられる。いまや伝染は国境を越えグローバル化しているだけに、日本も国内の抑え込みだけでなく世界にどう貢献できるかといった施策も考えるべきだろう。
※ 4月8日18時時点のジョンズ・ホプキンス大学発表の数値ではフランスの感染者数は11万70人でしたが9日13時30分現在では8万3,080人と変更されておりました。サイト上に理由は書かれておりませんが、引用先に掲載の情報をそのままお届けいたします旨ご了承ください。
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