コロナ後は元には戻らない
一方で、コロナウイルスがきっかけで転げ落ち始めた経済は回復させることは難しいだろうと僕は予測しています。そもそもコロナがなくても崖っぷちにあった世界経済が、コロナのせいで崖からコロげ落ちたのですから…。もはやコロナが問題なのではなくて、崖をつくってしまったことが問題です。もちろん、コロナが終息することで経済が再開することは非常に重要ですが、その後も本来のバブル経済が解決した訳ではないので、金融危機は免れません。
数年前にメルマガで金(ゴールド)の話をしましたが、ここ最近になって日本でも金価格が高騰していることがニュースになっています。僕がやたらと金の相場を取り上げるのは、金投資が儲かるとかそういう話ではなく、金融システムの健康状態や機関投資家達の心理、これからの金融危機の運命を予測するのに役立つからです。そんな金相場の当時の予測と、今の金融状況の合致は偶然ではなく、ついにその時が始まったかと認識しています。
だだし、まさかコロナという形で経済危機に突入するとは誰も予測はできませんでした。何かしらのブラック・スワン的イベントが引き金となるとは思っていましたが、こんなにも危険でドラマティックで歴史的な感染症がきっかけになるとは誰も予測できませんでした。世の中何が起きるはわかりません。
世界経済に関しては明るい見通しは僕は抱いていませんが、「元気があればなんでもできる」を信念に、コロナとの戦いの終焉を念頭にポジティブな未来を見据えて過ごしていきましょう。危機を経験することで新しいアイディアや強さを得ることだってあります。世の中が変革する時は、これまでの慣例が崩されて新しいものが生まれる時でもあります。これをチャンスに、これまでできなかったことにチャレンジしてみるのも良いと思いますよ!
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