まだまだあった中国人からの相談ごと
実はもう1つ似たような相談が。数ヶ月に一度くらいは連絡や食事をする友人で付き合いも7年くらい。突然連絡があり「10万元貸してくれ。自宅の頭金にする」とのこと。
ちなみに既に1億以上の自宅を持っている彼女。愛車はレクサス。話を聞くと二軒目の家を購入予定で自分の貯金はファンドに預けて財テク中で引き出せないから貸してくれとの話。
上海にも日本にも持ち家が無い地下鉄とバス移動中心の日本人に2軒目ローンの頭金の相談をするなよ。と思いつつ、「手持ちの現金が無いんで駄目」と答え、彼女とも距離を置いています。
日本も中国も成功者に群がる亡者たち
中国人は仲が深まると金を貸し借りする話をよく聞きます。私の友人で起業して成功している友人は特にそんな話を受けるらしく、同窓会に行きたくないとこぼしています。
成功者で同級生。社長が必ず金を持っている訳でないんですが、よく相談を受けるそうで、基本的に現金を貸した相手は返さないそうです。また返金を求めると「返すつもりだったのになんだ!」と逆ギレ。借金常習者にある行動パターンです。
中学校時代に親から「宿題しなさーい」と言われ「今からするつもりだったのに!プンプン」的な感じ。日本人も中国人も同様。金にルーズな人間は基本的に信用できませんね。
成功すると群がる人間たち。今までその人の性格や考えと付き合わずに、地位や富や名声を聞いて近づいてくる。日本も中国もこの辺は同じのようです。
しかし不思議なのは「地位も富も名声も得ていない」私に相談してきた中国人。
彼らは元々見る目が無いのか、私の性格を「人がいい」と思い違いしたのか、私が将来成功すると勘違いしたのか。頼む相手が私以外に居なかったのか…。謎が深まるばかりです。何にしても頼む相手を完全に間違えてます。
私もスキがあったり、頼みやすさ、友人として選ぶ目がなかったんだと思います。私自身も悪いんです。
友人で金を貸せ、誰か紹介しろと、そんな時だけ打出の小槌のように相談をする人間とは建設的な関係を築いていく自信もありません。
友人にも色んな種類があると思いますが、自分のことだけを依頼してくる友人とは付き合う価値は無いように思います。
貸すぐらいなら数万元渡して「二度と目の前に現れるな」と言った方がいいんでしょうが、数万元も渡せない地下鉄とバス移動が中心の器の小さい私も問題があるのかも知れません。
搾取しようとする人間の発想は国が違っても同じ
今回は中国人に限って話をしましたが過去に日本から中国でビジネスをしたいと、私の知り合いの中国人を頼ってきた日本人の話(「甘く考えてます?中国ビジネスを考える日本人経営者に一言」)もですが、彼らは「タダで情報を収集して、何とかうまい汁を自分だけ吸いたい」という意識は、今回紹介した中国人と基本的に同じです。
私も情報交換の名目で連絡を受けて人とお会いしても「交換」じゃなく「一方的な搾取」が多く、アホくさくて会わないようにしています(「『情報交換』目的でお会いした日本人ビジネスマンのお話」)。本当コンサル料を支払わない日本人や中国人は自分で苦労して足で情報を稼いだ方がいいんだと思います。
と、最後は話がズレましたが、お気軽相談にはご注意を。乗るなら最後までトコトン付き合うつもりで、相談には乗られて下さい。
結局中国人や台湾人がという事ではなく、同じ考えの一定数の人がいるので、相手にしないが正解なんだと思います。本当に親友や家族に近い友達であれば、最後まで真剣に協力してあげるのも大切だと思います。
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