2020年10月25日付
翌日に召集される臨時国会を前に、解説記事「核心」で学術会議会員任命拒否問題をまとめる内容の記事。杉田氏に関わる中心的な内容は以下の通り。
「政府関係者らの証言で、2016年以降の会員補充や改選で、事務担当の杉田和博官房副長官が学術会議に前もって人事案を示すよう要求したり、候補者の差し替えを迫ったりしていたことが判明。首相は今回の人事で105人の名簿を「見ていない」と発言したが、杉田氏から複数人の任命を拒否すると事前に報告を受けたことも分かっている」
2020年11月1日付
学術会議の大西隆元会長の話として次のような指摘。
「2016年ごろから、会員選出の途中でも官邸から説明を求められるようになった。内閣人事局が設置されたのは14年5月。大西氏は「人事局ができて、霞が関の幹部人事でも官邸が事前に相談や報告を求める流れが進んでおり、学術会議もその対象になっていったと感じた」と。18年秋ごろには、定年を迎える会員の補充候補に、杉田和博官房副長官が難色を示した」
さらに、大西氏の後任、山極寿一前会長がこのような話をしている…。
「大西氏の後任の山極寿一(やまぎわじゅいち)前会長は、NHKのインタビューで当時をこう振り返った。「杉田副長官に面会を何度も申し上げたが『来る必要はない』と。『官邸に出向きますから』と言ったが『来る必要はない』『理由も言うつもりはない』といった返答ばかり。全く接触を断たれてしまった」。結局、欠員の補充はできなかった」という。
●uttiiの眼
学術会議の新会員任命に際して、最も深く人選に関わったのが、公安警察出身で内調の室長も経験した杉田氏であり、実質的に任命するかしないかについて候補を選別していたことが明白だ。この人を問い質すことなくして、問題解明に至ることはできまい。
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image by: 首相官邸