パパたちの育休取得のお話でしたね。
育休先進国の北欧では、現在ほとんどのパパが育休を取得しているけど始めからそうだったわけではなく、徐々に取得率が上昇してきたのでした。
初期にはやっぱり育休を取るパパは少数だったんですよ。北欧のパパたちも
- キャリアへの悪影響
- 職場の同性たちからの顰蹙
を恐れていたからです。
そんなら、なんで取得率が上がったんでしょうか。学者たちが取得率向上の原因を調べたところ、驚くべき単純な理由でした。それは
- 勇気あるイノベーターから伝染
したからだということです。つまり、
- 名もなきパパが
- 思い切って
- 育休をとって
- それを見ていた別のパパが
- これを見ていた更に別のパパが
- 更に更に別のパパが
…を繰り返したんです。うーむ、なんという王道で単純な…。
しかも、育休取得率は、パパたちの周囲にいる育休取得者経験者が
- 同僚・兄弟だと、11~15パーセントアップ
- 上司だと、27~37パーセントアップ
することが分かっています(『「家族の幸せ」の経済学』152ページ参照)。
これも、すごく分かる気がしますよね。同僚・兄弟というのは、自分と同じ年代・立場の男性ということでしょう。それに対して、上司というのは、自分より年上で立場もキャリアも上の男性ということだろうと思います。同じ立場の人からの援護射撃も大事だけど、
- ロールモデルの振るまい
が、より重要なんですね。
これって、結構心強いデータだと思いませんか。育休取得をフツーにするには
- 各パパたちが取るしかない
ということですよ。勇気を出して誰かが育休を取らないと、広まらないし逆に言えば、それさえすればちゃんとフツーになっていくんです。
子供は、母親だけでなく父親も一緒になって育てるものです。そのためには、パパたちが勇気を出して育休を取っていくしかない。100匹目の猿に届くまで、もうちょっとだけ頑張りましょう。
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