「自己中」と言われてムカッときたらケチくさい自分を認めよう

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親子、夫婦、上司と部下などどんな関係性であっても、相手の気持に寄り添えないという自覚がある方、もしかしたら「無自覚に溜め込んでいる欲求不満」が影響しているかもしれません。今回の無料メルマガ『東北の人気メンタルトレーナーが送る『自信をはぐくむ、幸せな自分のなり方』』では心理カウンセラーの吉田こうじさんが、そんな不満を解消するために実行すべき「5つのステップ」を紹介しています。

自己中な自分でいいじゃない

突然ですが、「あなたってケチな人ですね」ってもしも身近な人に言われたら、きっとあなたは不快になるかと思います。じゃあ、「あなたって自分の利害を中心に考える人ですね」って言われたらどうですか?やっぱり不快に感じますよね。

でも、よくよく考えてみると、私たちが何かを選択し、実際に行動する際って、「自分が得すること、損をしないこと」を中心基準にして考えていたりしませんか?僕自身、「◯割引」「無料サービス」「バーゲンセール」「タイムサービス」とかには敏感に反応します^_^

他の例で言うと、身近な人が「遺産相続で裕福になった」とか「株で大儲けした」みたいな話を聞くと、なぜか自分が損をしたような気分になりませんか?面白いことに、自分にはなんの影響もないはずなのに、身近な人が得をすることが許せなかったりすることがあるのが私たちのようです。

でも…本心では「損得」について考えているのに、大人になるにしたがってそのことを露骨に表現することをためらう…むしろ隠そうとして頑張る…そう言うことをするのも私たちのようです。

本心では「自分の損得」を中心に考えているにもかかわらず、そういう自分のことを「ケチくさい」とか思って認めようとしない…。認めることができないから、もっともらしい屁理屈を考えて自分を納得させようとする…。でも屁理屈で処理できない場面に遭遇すると、感情の制限ができなくなって途端にキレる…。

たとえば、公園の遊具で遊んでいる子供は、自分が夢中になって遊んでいる遊具を誰かに渡そうとはしません。誰かがその遊具を狙っている気配を察すると、その遊具を独り占めしようとして、ことさら大袈裟に遊んだりします。そういう子供の様子をみたとき、周りの大人たちは「子供だからね~^_^」の一言で済ませたりします。

じゃあ、これと同じことを大人がやったらどうでしょうか?きっと周りからは「がめつい」「ケチくさい」「自己中」「非常識」などと、ボロクソに非難されるのではないでしょうか?だから、大人になっても公園の子供のような振る舞いを平気でする人は、かなり少数派かと思います。

でも、「自分だけで独り占めしたい」という独占欲は、たとえ大人になったとしても本当はあるはずです。それを大人の場合は、「マナー」とか「社会性」や「道徳」みたいな理屈で合理化することで、独占欲を抑えてつけているだけなのではないかなって思うんです。ただそれも、あくまでも抑えただけで、独占欲が消滅したわけではありません。

この「消滅したわけではない」という部分がポイントです。

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