森林放置が重大な問題を引き起こすことも
今回の豪雪に関しては、兵庫県内等山間部の道路で沿線の樹木が倒れ、集落が孤立化した事例も発生した。この事例についても、記述する。
同様の事例を、かつて人と防災未来センター在職時に、2014年12月に徳島県三好市や東みよし町で孤立集落が発生した案件が参考になると思われる。
同自治体や住民の方に調査を行ったが、やはり道路沿線の倒木がきっかけになって孤立化していた。その後、徳島県では、県道沿線を中心に樹木の伐採を進め、雪氷災害対策を行っている。
また、調査でわかったが、この背景には国内の材木が利用されず、放置されていることが根底にあるとの指摘を受けた。
海外からの安価な材木に押され、国内の材木が「放棄」され、結果放置された材木が雪氷災害で悪影響を生んでいるという。
この部分に関しては、国としても防災の観点から対策が望まれるが、民有地が絡む場合があり、この対処が困難になっているだろう。
今後も局地的豪雪の可能性が高い。これまでの前例を活かした、また研究を活かした対策が望まれる。
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