人材派遣大手「パソナ」グループの会長を務め、菅政権のブレーンでも知られる経済学者の竹中平蔵氏が、自身のYouTubeチャンネルを開設したのは昨年12月29日。それ以降、意欲的に動画を公開しているが、“低評価”の嵐と辛辣なコメントに耐え切れずどちらも表示をオフに。竹中氏にとって厳しいユーチューバーデビューとなってしまった。
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竹中平蔵氏がYouTubeの評価とコメントを非表示に
『竹中平蔵の平ちゃんねる』のチャンネル登録者数は1.34万人(1月19日現在)。話題となっている割には、「チャンネル登録」ボタンを押す人は限りなく少ない。
視聴回数をみても、初回のご挨拶動画は26万回再生されたものの、その後は1万回に届くか届かないかという動画がほとんどで、大苦戦している。

image by : 『竹中平蔵の平ちゃんねる』
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そんな竹中氏を悩ませていたのは“低評価”の数。開設後まもなくして、「高く評価」が480ほどだったのに対し、「低く評価」が1万6000。約40倍もの差をつけてしまったのだ。その後も低評価は増え続け、6万にまで達したという情報もある。
焦った竹中氏はすぐに評価ボタンとコメント欄の閲覧を非表示にし、その後は確認することができなくなっている。

image by : 『竹中平蔵の平ちゃんねる』
非表示にされる前には、「言い訳するためにわざわざYouTube開設するな」「わかったから氷河期世代に詫びろ」「国民の怒りを知れ」「この低評価があなたへの評価を物語っている」「国民を苦しめたくせに小遣い稼ぎするな」など、辛辣なコメントが書かれていた。
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「視聴者からの質問」はどこから湧いている?
しかし、最近公開されているものは、「視聴者からの質問」と題されたものが多く、扱いやすい疑問には答えているようだ。
コメント欄は閉鎖されているものの、専用フォームからの質問は受け付けており、どうやらこちらから質問をピックアップしているとみられる。
- なぜ「株高」「円高」が続いているのか?
- 「政府」と「与党」の関係性を教えてください
- 国会が始まるので衆院、参院の見るポイントを教えてください
ちなみに、専用フォームは名前とメールアドレスの記入が必須となっているため、誹謗中傷のコメントが寄せられることは少ないだろう。管理しやすいものだけを利用してことは間違いない。
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image by : 竹中平蔵公式ウェブサイト
17日に放送された『そこまで言って委員会NP』(読売テレビ)に出演し、「YouTubeは金儲けが目的ではない」と語った竹中氏。また、評価とコメント欄をオフしたことについて、「(寄せられるものは)意見じゃないから聞かない」「バカは嫌い」と発言した。
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しかし、公開される動画はどれも3分前後のものばかりで、ついでに喋っている感は否めない。YouTubeを続けるなら、コメント欄も公開しないと意味がないだろう。言いたいことだけを喋るだけでは、ただの言い訳にしか聞こえない。