そう遠い未来ではない、習近平が一線を越える日
そのような動きを察知して、バイデン政権も米軍の艦隊を台湾海峡周辺に向け、最近は空母群に海峡の通過をさせ(台湾政府は、通常の通過と発表)、“台湾有事の際には、アメリカは対抗する”との姿勢を示したようですが、どこまで本気で台湾に付き合う気があるでしょうか。
話はそれますが、日米安保条約の第5条のような規定は、台湾との間には存在せず、時のアメリカ政権の対中方針によって、台湾へのコミットメントの強さは変化します。
「中国に対して弱腰ではないか」との批判を最も恐れ嫌うバイデン政権ゆえに、今、その反動で台湾への肩入れが顕在化しているだけに思えますが、それを習近平国家主席はどう見ているのでしょうか。
2月11日、初めての米中首脳電話会談が開かれたようです。詳細については分からないこともありますが、米中双方の話によると、台湾を巡る意見交換が行われたと聞きます。
「攻めるぞ」とは言わなかったと思いますが、「台湾を巡る内容は、あくまでも中国の内政事項であり、アメリカから干渉される覚えはない」といった発言が、習近平氏から今回もなされたのだとしたら…。
バイデン政権が国内のコロナ対策に手間取っている間に、もしかしたら、習近平国家主席の中国は一線を越えて、大復興という壮大なパズルのlast one pieceを埋めに行くかもしれません。
その時が、そう遠い未来ではないような気が、私にはしてなりません。
皆さんはどうお考えになるでしょうか?またご意見、ぜひお聞かせください。
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