日本は戦略的に中国との関係を悪化させるべき
基本的に、どんな国とも仲良くした方がいいでしょう。しかし、稀に「関係を悪化させた方がいい」局面もあります。中国に関しては、まさにそんな局面です。なぜ?
2018年に米中覇権戦争がはじまり、バイデン政権も継続する方向がはっきりしてきました。ポンペオさんは、退任前日に、「中国はウイグル族をジェノサイド(民族大量虐殺)している」と認定しました。バイデン新政権も、この認識を引き継いでいます。
バイデン政権は、ひきつづき台湾を守る意志を示している。日本については、バイデン大統領、ブリンケン国務長官、オースティン国防長官、サリバン大統領補佐官が相次いで、「尖閣は日米安保の適用範囲」と宣言しました。
そう、米中覇権戦争は、つづいていくのです。
問題は、日本です。日本の政治家は、ウイグル問題、香港問題、台湾問題などで、中国を批判しません。世界的に、「ナチスドイツ」と比較される中共のトップ習近平を、いまだに「国賓訪日させる」などといっている。
私たちの懸念は、かつて日本がナチスドイツの側について必然的に負けたよ
うに、今度は、現代のナチスドイツ中国側について負けること。だから今は、中国を批判することで、むしろ関係を悪化させた方がいい。そうすることで、日本は、「自由民主主義陣営にいるのだ!」ということを示すべきなのです。
私たちは、このことを繰り返し発言していますが、日本の政治家さんは、驚く程中国を批判しません。ですから、河野さんのように影響力がある人が、「中国はおかしい!」と発言してくれるのは、とてもありがたい。中国は、怒るでしょうか?怒ってくれれば、もっとありがたい。日中関係は悪化しますが、日本と、アメリカ、インド、オーストラリア、イギリス、フランス、ドイツとの絆は強くなります。
RPE読者さんで政府関係者の方がいれば、どんどん中国のおかしいところを指摘していただきたいと思います。特に、ウイグルで起こっていることは、本当にひどいので、どんどん批判して欲しいです。
● 全日本国民必読記事→「ウイグル女性に避妊器具や不妊手術を強制──中国政府の『断種』ジェノサイド」(Newsweek2020年7月8日)
image by: 防衛省 海上自衛隊 - Home | Facebook