ゼットスケーラー日本・アジア代表の金田博之氏が伝授、ビジネスパーソンを最速で成長させる「ノート術」
毎日ノートを使ってCheckとActionを回す
私はCheck/Actionを意識した成長サイクルを短く回すためにノートを活用しています。
なぜなら、 課題を言語化、もしくは図解化して記録に残すということが重要 だからです。
具体的には、私は1日の中から得た学びや成功体験を必ず振り返って、ノートに書いています。
他にも普段の何気ない会話の中で気になったことがあればすぐにメモに残し、後から見返すクセをつけています。
そして仕事が終わったら一日のノート、メモ書きを見返して、その日印象に残ったことや、学びになったこと、今後の課題となるものを日記として毎日書き記していくのです。
具体的には、以下のシンプルな構成でノートにまとめるようにしています。
1. 状況 (日付)
2. 課題
3. アクション
なぜこのような構成にしているかというと、
・状況
自分がその一日に学んだテーマと言えます。それがどんな状況での学びだったかを書き留めておくことで後日その内容を振り返ったときにそのシーンが思い出せるようにしています。こうしておくと、記憶に定着しやすいです。
・課題
どんな学びでも必ずその背景となる課題を考えてノートに書くようしています。これは研修などで学んだことも同様です。冒頭で説明した通り、自分のスキルアップ(つまり成長)には必ずその元となる課題があります。課題なき成長はないと言って良いと考えています。ノートに必ず課題を整理しておくことで、さまざまなことに対してまず根本課題、そして課題の分解を行う習慣ができました。
・アクション
その課題を反転させる形で自分がすぐに行動できること、あるいは行動したいアクションをノートにまとめています。これによりその日に学んだスキルを必ず次の機会に再現するようにしています。これにより、PDCAサイクルのC(振り返り)とA(アクション)に意識が自然と向き、さらにはP(計画)のレベルも向上しました。
例えば、こちらは以前書いた私のノート。
ついつい上司が組織の成果を自分の成果として主張することがありますが、それをどう改善するか?についてまとめたノートです。

この例のように、何か自分がスキルアップすべき状況に対して、その課題の根本原因を考え、それをいくつかに分解し、そして早速明日から取り入れたいアクションをそれぞれ「一行ずつ」まとめます。
これにより、1日の振り返りを必ず課題の根本から考え、それを偏りなく分解して考える習慣が身についてきます。そして、自分が打てるアクションを整理することで自分の行動を動機付け、行動から更なる学びを得る仕組みができます。
学生時代からノートを使ってきた人は多いと思いますが、そのほとんどが記憶に残すために「事実を書き残しておくだけ」の活用方法が中心だと思います。ノートを使って課題を考えることまでやっている人は少ないのではないでしょうか?
ノートは一日単位のPDCA習慣を作る
『ゼットスケーラー日本・アジア事業責任者が教える「金田博之のグローバル・ビジネススキル最前線」』ビジネスビジネスノウハウ金田博之
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