じれったくて、面倒くさいと感じるかもしれませんが、大人が主語と述語を補った文で子どもに話してもらえるように誘導しましょう。
「お母さん、人参」
「人参?人参がどうしたの?お代わりしたいの?」
「明日学校でいるんだよ」
「学校で人参をどうするの?(本当は調理実習だなと勘づいてもそこは隠して)」
「調理実習」
「明日、学校で調理実習をするから、人参を持っていきたいの?」
こんな調子です。最初は子どもからは単語だけで出てくることがほとんどでしょう。しつこくしたら鬱陶しそうな顔をするかもしれません。でも、ここで立ち止まったら文章力は身につきませんので、もうひと頑張りしてみましょう。
「じゃあ、お母さんは後片付けの間に忘れちゃうかもしれないから、紙に『明日、僕は学校の調理実習で使うので、人参が1本必要です。』って、書いておいてくれる?」
お母さんの自然な演技に期待しています!
これで、お子さんは生活の一場面を整った文章にできました。
このようにちょっとした機会をうまく使って主語・述語の揃った文を書くうちに、アプリでは単語だけでも、必要な時には整った文が書けるように記憶に蓄積されてきます。
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