コーポレートコミュニケーション
企業ではPR戦略を専門に管轄する部門を設ける例があります。芸能人もビジネスとしてブログやSNSをやっている以上、危機管理装置を設けたコーポレートビジネスコミュニケーションという体制が欠かせないと思います。
恐らくキンタロー。さんのブログは正真正銘本人が書いているのでしょう。しかしコーポレートコミュニケーションの専門家でもない芸能人にその管理は無理です。企業ブログやSNSでも、担当者に丸投げ放置のようなことをしていれば、いつか炎上するリスクが放置されていることになります。
そうならないようなコーポレートコミュニケーションの手法はいくらでもある訳で、あらゆるスキャンダル、謝罪騒動に共通していえるのは「プロダクションが何をやってたのか?」です。渡部さん会見の失敗を事務所社長がインタビューに答えていましたが、すべて事前にわかることを何一つ対応していなかったことが明らかになりました。これでは何のための所属事務所なのでしょうか。
炎上すればビジネスは停止、あるいはマイナスになる可能性のある巨大リスクです。それを戦略広報の素人である芸能人に投げっぱなしというのはリスク管理上考えられない暴挙だと思います。キンタロー。さんの事件は、その好感度ゆえにさらなる炎上のリスクを負っています。芸能人として好感度を上げることに伴うリスク管理について、コンプライアンス研修ではおよそ追いつかない、経営リスクをビジネスの専門家であるプロダクションが管理しなければなりません。素人のタレントさんにできることではないでしょう。
image by: 松竹芸能オフィシャルプロフィール