睡眠の質を良くしたい人へ。寝不足の一因「偏り疲労」の解消法

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睡眠不足が蓄積して心身に変調をきたす「睡眠負債」を抱えている日本人が多いことが問題視されています。メルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』の著者・のぶ先生は、いつも同じような過ごし方をしているために生じる、よく使う部分と怠けている部分の疲労の差「偏り疲労」が、熟睡の妨げとなると指摘。全身をまんべんなく疲労させる運動を推奨しています。

自分らしい睡眠

【日本人は睡眠不足】

都内のバスや電車に乗る時、居眠りしている人をたくさんみかけます。(最近はスマートフォンに夢中になっている人の方が多いのかも)外国の人が居眠りしている日本人を見ると、ビックリするのだとか。

寝不足があまり続くと「睡眠負債」といって、寝不足による精神や身体症状の温床になることがあります。寝不足による物忘れやうっかりミス、気持ちが憂うつになったり、こらえ性がなくなりイライラしたり、キレやすくなったり。

なにも自分自身をひとくくりに日本人とする必要はないけれど、本来自分らしい睡眠時間は知っておいた方がよいみたい。

【充分な睡眠の目安】

睡眠は毎日必ず取るものです。カラダやアタマを使ったら、ちゃんと休める時間が必要。そもそも「休む」ということだって、「休む=リラックス、リフレッシュ、リカバリー」ということにエネルギーをしっかりつかいます。

疲労をため込むことなく、質のよい睡眠が取れたら、短時間の睡眠時間ですむでしょうし、疲労困憊していてもよい睡眠がとれなければ、そのぶん、たくさんの睡眠時間が必要になるでしょう。

充分眠れたかは、寝起きのカラダの居心地で判断します。目が覚めて、「さあ、起きよう!」とパッとカラダをおこせるのが、質のよい睡眠が取れた目安です。

【目覚めが悪かったら】

朝、目覚めが悪かったら、二度寝、三度寝することなく、一度起床してカラダを動かしましょう。もし、時間にゆとりがあるのなら、日中30分程度の昼寝をすると、疲労の蓄積の予防になります。

そして、目覚めの悪かった日の夜は、つとめて早めの就寝を心がけます。カラダの回復だけは、睡眠で補うしかない、ということは覚えておきましょう。

もし、連日、目覚めが悪いようなら、カラダのバランスが崩れています。いつも同じような過ごし方をしていると、「使って疲れるところ」と「使わないで怠けているところ」で、体内で疲労のコントラストが生じます。

こうした「偏り疲労」があると、怠けているところは「疲れていないから動きたい」という熟睡の妨げをおこします。熟睡感がない日が続くようなら、生活習慣を変えてみたり、いつも動かさないカラダのパートを使うようなエクササイズを始めてみるのもよいです。(たとえば、ジッとしている人は、足腰のストレッチをしたり、など)。

全身をまんべんなく疲労させるには、ウォーキングやジョギングなど、息を弾ませて軽く汗ばむような有酸素運動がオススメです。ダンスやエアロビクスなどリズムに合わせて動くのもよいですね。

意外とお腹を抱えて笑い転げるような「バカ笑い」した日は、深く眠れます。気分的なものばかりでなく、笑いの感情で体内に抱えているこわばりを解消できるわけですね。

質よく眠るためには、日中、「ちゃんと疲れてあげる」ことが必要ということです。

image by: Aaron Amat, shutterstock.com

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臨床歴20年の鍼灸師。東京都杉並区在住。「やさしい鍼」という流儀で治療を行っている。小学生の娘2人をもつ、子育て真っ最中のパパでもある。メルマガには季節にあった体に負担のかからない暮らし方、食事のとり方が書かれているので、そのとおりに過ごせば病知らずです。

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【著者】 鍼灸師・のぶ先生 【月額】 660円/月(税込) 【発行周期】 毎週金曜日

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