メルマガ『ヒマラヤ聖者ヨグマタ相川圭子の「本当の自分に出会う旅」』を発行するヒマラヤ大聖者・ヨグマタ相川圭子さん。先日都内にて開催された、ひとりひとりの多様な悩みに専門家たちが寄り添い共感する新しいWebメディア『by them』主催のイベント「7人の賢者が語る幸せと『心』の最新技術 2019」において、「究極の瞑想マスター・ヒマラヤ大聖者が教える幸福と悟りへの道」というテーマで、特別講演を行いました。今回はその講演の模様を、当日はインタビュアーも務められた漫画家・コラムニストの辛酸なめ子さんが徹底レポート。憧れの存在を目の前にし緊張した面持ちの辛酸なめ子さんに、ヒマラヤ大聖者が語りかけた幸せを招くメッセージとは?
辛酸なめ子、憧れのヨグマタ相川圭子さんにインタビュー!
悩み多き世の中、迷える現代人はいつも賢者を探し求めています。そんな賢者たちが一同に介した「7人の賢者が語る幸せと『心』の最新技術 2019」というまぐまぐ主催のイベントが大崎ブライトコアホールにて開催されました。
イベントの最後には、シッダーマスターでヒマラヤ大聖者のヨグマタ相川圭子さんがご登壇。会いにいける聖者として、東京で人々を救う活動をされている先生です。ヨガと瞑想を極めて悟りに至り、作家としても活躍され、国連でスピーチされたり、インド政府に認められ、数々の慈善事業を展開されているという、個人的にも本当に憧れる存在です。
今回、寝る間もないほど忙しいヨグマタさんが講演してくださることになり、畏れ多くもインタビュアーとしてご一緒させていただきました。大聖者のお話を伺うということで、何か失礼があったらカルマを積んでしまいかねないので、いつも以上に緊張して臨みました。
辛酸なめ子も興味津々。瞑想に若返りの効果が?
まず、この講演の日は午前中も講演があったのですが、驚異的な体力について伺ってみると……。
「まあ今にいるってことでね。マインドにいないってことで、心にいると消耗しちゃうんですね。すごく悩んでる時なんかすごく疲れるっていうことがあるかと思うんですけど、ヒマラヤの恩恵っていうのはマインドをコントロールして、できるだけマインドを超えていく、そういう修行なんですよね。だからストレス社会にすごくいいのかなって思っています」
それは現代人として日々痛感しています。私も最近は虫歯やストーカー対策などの悩みで常に疲弊していました。瞑想でおさまっている部分もありますが、わき上がる恐怖心に抗えず、まさにマインドに翻弄されている状況で、これを学びだととらえればいいのですがなかなか難しいです……。
ヨグマタさんはインドでヤギャという燃え盛る火の儀式(護摩焚きの元祖)をされていますが、恐怖を感じないのはマインドにいないから、だとおっしゃいます。私だったら防火服を着たくなる状況です。また、マインドにいないということで、いつも驚かされるのが、ヨグマタさんはいつも原稿を用意せずに講演に臨み、それなのに格言がスラスラと出でくるところが本当に超人的です。「そうですね、自然に湧いてくるっていうか」とヨグマタさんはさらっとおっしゃっていますが、普通の人にはできません。
さらにマインドを超えることで年齢も超越できるとか。映画『YOGMATA』にもそんなシーンがありました。
「時間がストップすると言うか、時空を超えるって言うのがね。心が時間を刻んでるんですよね。だからできるだけ心を使わないと、時間がストップしているっていうか、あまり年をとらないのかな。ストレスがなくなりますから。皆すごく心を使って悩むとね、たくさんの時間を使ったような気がするんですね」
時間は本当は存在しない、と聞いたことがあります。私たちの心が作っているのでしょうか……。
「そうですね。永遠の時間がない世界に行くっていうのが究極のサマディっていうんですけど、みんな心にいるので、色々考えたり、先のこと心配したり、過去のことにとらわれたりね。そうするとすごくストレスを感じてね。細胞もすごく年をとってしまう。だから今にいると、細胞もストレスを感じないでね、平和で。そうすると歳をとらない感じですね。まあ皆さんも、ヨガの瞑想、ヒマラヤの瞑想をするとそういう風になるんですね」
私も日々老化を感じていて、この話題に興味を持っていたことをヨグマタさんが察してくださったのか、瞑想の効果についてさらに説明してくださいました。
「自分の中っていうのは皆さんすごい混乱しているんですよね。本来、人はどんどんどんどん年をとるとね、みんな老化してね、老けて、頑固になっていくっていう流れで生きていくわけですよ。だからみんな表面的にエステでキレイにしたりとか、あるいはサプリメント飲んだりとか、そういうことをやって、かろうじて若さを取り戻そうとしているんですけれども。ヒマラヤの恩恵ってのは源に還るってことなんですね。源は全てを作り出す大元で、そこからパワーがあって、知恵があって、愛があって、そこから汲み出していくのでね」
その源には、油田のように限りがあるわけではなく、ずっと永久にパワーをわけていただけるようなので、希望を感じます。まず、その大元につながれるように自分の心を純粋にしなければ……。
女性的には、瞑想には若返り効果があるというのはかなりの訴求力になるのではないでしょうか。ヨグマタさんの周りの方々も皆さん男女問わず年齢を超えている感があります。瞑想を続けることで、10才20才若くなり、大難が小難になって、潜伏している病が癒され、頭が良くなって仕事ができるようになる、と前に講演会でおっしゃっていて、メリットだらけです。
「私たちはすごく純粋ですごくいいエネルギーを持ってるんですよ。だから類は友を呼ぶっていうか、いいエネルギーがいいものを引き寄せるわけね。そういうものが根源にあるんですが、心配とか恐れとか、心の曇りが魂を覆っているんですよね。それを取り除いていくのがヒマラヤ秘教のヒマラヤシッダー瞑想って言うんですけど、修行した聖者につながるので、レーザーのように、色々なストレスが溶けて、本来持っていたいいものが浮かび上がるんです」
とくに聖者から伝授されるサンスクリット語のマントラが原子力のようなエネルギーになって、エネルギーのセンターに響くそうです。神秘的で奥深い世界です。
人は悩んだりすると神社仏閣でお参りして神様仏様に頼ろうとしますが、瞑想したり、生きている聖者に頼るほうが開運しそうです。そう申すと、ヨグマタさんは「神社に行くのもいいとは思うんですけど、大きな木があったりしてね」と、フォローされていて聖者の気遣いを感じました。
酸素のない土の中に座り続ける「公開サマディ」とは?
いつも気さくで優しいヨグマタさんですが、インドで、土の中の小さい空間に埋まる「公開サマディ」を何度も成し遂げた偉大なお方であることは忘れてはなりません。酸素もなくなった空間で三、四日座り続けるというのはどういった状態なのでしょうか。
「アンダーグラウンドサマディっていうのは、真理を証明するためにやったんですね。準備が全部整ってるので、自然に呼吸も止まって、で心臓も止まって。そうしないと、呼吸をしてると、そこに炭酸ガスが充満して死んでしまうので、死んでしまう人もいるので。インドで公開サマディをできるのは、パイロットババジと私の二人です」
庶民的な例えで恐縮ですが、先日マンションの理事会の仕事で、地下のピットという空間に水が貯まっているのをチェックするため、ふたを開けて、地下の小空間をのぞきこんだのですが、これは死ぬな、というのが実感として迫ってきました。それで改めてアンダーグラウンドサマディのすごさに感じ入りました。
「やはり酸素がないので、ちょっとでも濁ってたり、ちょっとでもマインドが働くとね、やっぱり体のシステムが動いてしまいますから。そういう極限の状態だから、なんか恐怖の心が働いたりしたら死んでしまうっていうかね。ちゃんとプロセスを経て清まってないと心が働いちゃうわけですね」
私は今の状態では30分で死ぬ自信があります……。
映画の中ではサマディ中、宇宙空間に飛び立っていましたが、ヨグマタさんによると「行きたい場所があれば自由に飛んで行けるし、別に欲がなければそのままってことなんですけど」とのことでした。
「ヒマラヤの聖者は命の科学を知っていて、サマディで死を超える体験をしているのでね。で、死を超えるっていうことは、源に帰る。死ぬときは終わりですから、またそこから誕生があるんです。生と死を体験するっていうことなんですね。そうするとそこに真理があり、真理と一体になることで、全ての仕組みが、宇宙の仕組みを体験できる。そのエネルギーをシェアしてるんですね」と、ヨグマタさんはおっしゃいます。
命をかけたパワーをシェアしてくださるとはありがたいです。(ちなみにヨグマタさんは映画を実は未見だったことがあとで発覚。映画の話題を度々振ってカルマを積んでしまったかもしれません)
講演の最後に起こった「聖者の奇跡」
ところで死についてですが、ヨグマタさんの本に「死んだら修行できない」という記述があり、死んだら霊界でヒマだからヨガや瞑想し放題だと思っていたのですが……。そんな疑問を投げかけてみました。
「無知のまま死ぬと何もわからないから、暇もわからないっていうか。だからそのエネルギーのまま死ぬとね、そのエネルギーのクオリティーのとこに行くわけですよ。そうすると肉体が取れて、そのエネルギーのクオリティーだとか、設計図というか、そのいろいろな記憶があるわけですね。で、それとエネルギーと同じものを作り出す力があって、そういうあの苦しい存在のようなものを作り出すと、それの責め苦を遭う。だからいいエネルギーに繋がって清めていくと、それによってこう、生きてるうちに体があると、マントラを唱えて瞑想ができますのでね。体がないと修行ができないので、そのまま固定化されてしまいます」と、ヨグマタさん。
今生ではまだ死んでいないので、あの世の仕組みがわかっていませんでしたが、生きていた時の行いによって、心の状態が固定化されてしまい、とても修行する余裕はないということでしょうか。なかなか想像が難しいですが、思ったより自由がきかなそうです。死後の世界を、休暇の旅行先のように思っていましたが、実際はシビアな環境のようです。生きているうちに善行を積んでなんとか魂のレベルアップをしなければと思いました。ヨグマタさんによると、瞑想することでも世界平和に貢献できるそうです。
「何か偉大なことをしなくちゃならないとかではなくて、自分を清めること、自分から愛を出していくことね、慈愛を出していくこと。セルフィッシュな愛じゃなくて、本当に慈しみの愛っていうのは奥深くにあるんですね。そういうものを出して、平和を出していくと、周りの人の心も癒されて、元気をいただいて、そうすると皆助け合うことになりますので、自然に夫婦仲もよくなったりね、人間関係も良くなって、世界が平和になる。貢献できるんですね。だからヒマラヤのシッダー瞑想っていうのは、最速で深い瞑想を起こしてくれるんです」
なんとか良い波動を出して、少しでも世の中に役に立てるようになりたいと思いを新たにしました。自分の生きている意味に対して自問自答していたのですが、世界平和を大きな目標にしたいです。
ヨグマタさんは、講演の最後、予定時間を超えて会場のお客さんを励ましていました。「皆さんがすごい素晴らしい人たちなので、さらに本質に近付いて神様に近づいてください」「素晴らしい賢い人になりね、素晴らしい品ある人になって、自分を高めましょう。お仕事に、本質的な生き方をプラスしていただきたいなって思います」
こちら側からお客さんの顔を見ていても表情が癒されて輝いているように見受けられ、まぐまぐの方も空気が変わったと驚いていらっしゃいました。また一つ聖者の奇跡に立ち会うことができました。(文/辛酸なめ子)