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アップルカー交渉破談で13兆ウォン消失。韓国現代、被害者面の裏で「株価操作」か

アップルと現代自動車がEV生産で協議中とのリークが出たが、秘密が漏れたことでアップルが激怒。話し合いが中断したとの報道が出た。韓国メディアはアップルを批判する風潮だが、私はこの一連の騒動について「株価操作」だと考えている。(『2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)』)

※本記事は、『2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)』2021年2月8日号の抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

「アップルカー」をエサに株価操作か

今回は米アップルが秘密裏に協議を行っていたとされる「アップルカー」について特集する。

結論から述べると、現代自動車や起亜の関係者が韓国メディアに勝手にリークしたことで関連株価が急上昇したのだが、アップルが秘密をばらされたことに激怒。

その後、協議は「中断」というニュースで株価は大暴落したという。その金額は現代自動車グループ5社の時価総額で13兆ウォン(約1兆2,619億円)である。

私はこの一連の騒動について「株価操作」だと1月の上旬ぐらいから指摘していたが、結局、思惑だけで株価は急上昇したのをよく覚えている。

見ていたのは現代自動車や起亜自動車の株価だったが、実は関連の現代モービス、現代クロービスなどの部品会社の株価も買われていたようだ。

株価操作が疑われる理由について、次の文章を読んで欲しい。

当初、フィナンシャル・タイムズ紙に対する声明で、ヒュンダイは「アップルとは協議中であるが、まだ初期段階にあり、何も決定されていない」と説明。この発表後、同社の評価額は65億ポンド(約9,152億円)上昇した。しかし、その後、ヒュンダイは声明を修正し、自動運転EVの共同開発について「さまざまな企業」と協議中であると述べたが、アップルの名は挙げなかった。これに対し、アップルは記事執筆時点で公式なコメントを出していない。

出典:【EV製造を請負?】ヒュンダイ、公式声明を修正 アップルとの提携明言せず – AUTOCAR JAPAN(2021年1月11日配信)

最初にアップルと協議中と述べて、株価が急上昇した後に撤回している。この時点で関係者は売り抜けていると思われる。

最初にアップルの名前を出しながらも、次には撤回。そして、1ヶ月ぐらい経過してから交渉中断という流れだ。

この間にも株価はうなぎ登りである。先月の8日から2月5日まで、個人投資家は現代自動車株を9,157億ウォン買い越し、他のグループ関連株の買い越し規模は2兆8,139億ウォンだという。これは同じ期間での個人投資家の買い越し規模の13%にもなるらしい。

まさにアップルカーによる株価高騰である。

Next: アップルを批判する韓国メディア。失った利益は計り知れない



アップルを批判する韓国メディア

しかし、この1ヶ月でアップルから正式なコメントは何ひとつない。結局、どこまでが本当だったかもわからないまま韓国勢は消えていった。

ただ、アップルにとっても「サプライズ感」はなくなったので、しばらくはなりを潜めると思われる。韓国企業が勝手にリークしてアップルを怒らせたことで、今後、アップルや他の外資からの仕事の受注は減るかもしれない。

この中断のニュースを受けて、韓国メディアは「秘密恋愛破局」とか「アップルのパワハラにあった」などと報じている。自分たちで勝手に秘密を暴露しておきながら恋愛がどうこうなど、心底よくわからない国だ。

韓国企業は、協議中の極秘プロジェクトを外部にバラすとどうなるのか、それすらもわからなかったようだ。そして、極めつけにアップル側の「秘密主義」を批判している。

自分たちが悪いのに気がつくと被害者面しているわけだ。いつも通りの韓国だが、失った利益は1兆円どころでは済まないだろう。

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image by:Vytautas Kielaitis / Shutterstock.com

2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)』(2021年2月8日号)より一部抜粋・再構成
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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数年ごとに起きるデフォルト危機。世界経済が後退すれば、投資家が真っ先に資金を引き揚げていく新興国市場。輸出依存が96%という恐ろしい経済構造。ヘッジファンドに玩具にされる韓国市場。中国の属国化へと突き進む2014年。並行してスタグフに悩まされる現実。そして、1100兆ウォンを超え、雪だるま式に膨らむ家計債務の恐るべき実態。経済の問題点とは何なのか?なぜ、また、第四次経済危機が迫っているといえるのか。それは読めばわかる!投資、ビジネス、教養、雑談ネタにも最適な、最も韓国経済の実情を知ることが出来るメルマガ。

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