週末26日(金)の日経平均株価は補正予算に対する思惑などから序盤買い戻されたが、円高への警戒感などから次第に値を消す展開。個別銘柄では仮想通貨関連や、川崎市の男子高校生が「ジカ熱」に感染のニュースを受け防虫関連が物色された。(『日刊株式投資情報新聞』)
週末の東京市場は主力株の上値重く、次第にダレ模様に
仮想通貨/ジカ熱関連銘柄が人気、上場3日目はてなストップ高
日経平均の終値は1万6188円41銭(48円07銭高)、TOPIXは1311.27ポイント(3.73ポイント高)、出来高概算(東証1部)は21億6312万株。
26日後場の東京株式市場は、補正予算の規模が5兆円との観測も聞かれて株価指数先物を買い戻す動きがあったようだが、円相場がやや強含んだためトヨタ自動車<7203>(東1)が14時半頃から軟調に転換するなど主力株の上値が重くなり、日経平均は次第にダレ模様になった。朝方に332円16銭高(1万6472円50銭)まで上げた。主な株価指数は東証マザーズ指数を除いて高い。
日経平均株価 5分足(SBI証券提供)
米ドル/円 5分足(SBI証券提供)
トヨタ自動車<7203> 5分足(SBI証券提供)
後場は、10時半頃から14時頃まで軟調だったマネーパートナーズグループ<8732>(東1)が大引けにかけて再び上げてストップ高となり、ラクーン<3031>(東1)も上げるなどで「仮想通貨」関連株物色が再燃。
マネーパートナーズグループ<8732> 5分足(SBI証券提供)
アクロディア<3823>(東マ)はビジュアル系ロックバンドが登場する新作ゲームなどが期待されてストップ高となり、ニックス<4243>(JQS)は川崎市の男子高校生が「ジカ熱」に感染と伝えられて防虫忌避樹脂などが注目されてストップ高。上場3日目のはてな<3930>(東マ)もストップ高。
ニックス<4243> 日足(SBI証券提供)
東証1部の出来高概算は21億6312万株(前引けは10億9719万株)、売買代金は2兆1117億円(同9882億円)。1部上場1941銘柄のうち、値上がり銘柄数は1002(同1221)銘柄、値下がり銘柄数は830(同586)銘柄。
また、東証33業種別指数は23業種(前引けは29業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、小売り、電力・ガス、食料品、電気機器、鉄鋼、パルプ・紙、情報・通信、繊維製品、機械、などとなった。
Next: 【話題】フジが人気ゲーム「イングレス」に出資、モバイルファクトリーが高い
フジが米国の位置情報ゲーム大手に出資、モバイルファクトリーが高い
世界的なGPS位置情報ゲーム「イングレス」のナイアンティック社に出資
フジ・メディア・ホールディングス<4676>(東1・売買単位100株)のフジテレビは26日、米・グーグル社発のベンチャー企業で世界的な人気スマートフォンゲーム「イングレス」を運営するNiantic,Inc.(ナイアンティック社、カリフォルニア州)に出資し資本参加したと発表した。
ナイアンティック社は、グーグルマップの責任者だったジョン・ハンケ氏によってグーグル社の社内ベンチャーとして創業され、昨年10月グーグル社が持ち株会社に移行したのに伴い独立。
ナイアンティック社が開発・運営している「イングレス」は世界で1400万ダウンロードされている人気ゲームで、スマートフォンに搭載された全地球測位システム(GPS)などの位置情報を使い、実際の場所を訪れながら、自分の陣地を広げてゆく陣取りゲーム。専用アプリは200を超える国と地域でダウンロードされている。
2015年10月には、任天堂<7974>(東1)、ポケモン(東京都港区)が米グーグルと共同でナイアンティック社に出資したと伝えられた。
これを受け、26日の東京株式市場では、同じく全地球測位システム(GPS)などの位置情報を駆使するオンラインゲーム位置情報連動型ゲーム「駅奪取」などを提供するモバイルファクトリー<3912>(東マ・売買単位100株)が午後は2030円(34円高)まで上げ、位置情報ゲーム関連株が動意づく展開となっている。
モバイルファクトリー<3912> 5分足(SBI証券提供)
モバイルファクトリー<3912> 日足(SBI証券提供)
モバイルファクトリーは東京メトロ(東京地下鉄株式会社)の各駅に実証実験用として設置したビーコンを使用するO2O(オンライントゥーオフライン:ネット上の店舗と実店舗の架け橋)イベントを、位置情報連動型ゲーム「駅奪取」にて開催するなど多くの実績がある。
『日刊株式投資情報新聞』2016年2月26日号より
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