ドル/円相場は111円台ローをテストしたが、2月11日の安値更新はなく、ダブルボトムとして目先、反発局面に入っている。3月いっぱいはレンジ相場が続く恐れがある。(投資日報デイリーリポート)
目標は105円だが、次の円高衝撃波までは時間を要する
ドル/円の目先反発メドは?
G20は経済安定への結束を強調したものの、黒田日銀総裁は「マイナス金利政策についての批判や反論はなかった」――との弁。
大統領候補者指名争いもヤマ場を迎え、両党の争いはクリントン氏とトランプ氏に絞られるか注目されるが、どちらも円安誘導に対する批判は強い。
さて、ドル/円相場は先週も111円台ローをテストしたが、2月11日の安値更新はなく、ダブルボトムとして目先、反発局面に入っている。
ここで三尊系の保合いに入っているとすれば、最大で115円後半までの戻りが想定されるが、これは三尊の頭部分。
米ドル/円 週足(SBI証券提供)
115円台に乗せなければ、ディセンディングかシンメトリカル系のトライアングルになるだろう。先週安値更新がなかったことから、次の円高衝撃波までは時間がかかりそうである。
3月いっぱいはレンジの動きか
当面111~115円のレンジでの動き。雇用統計前後で戻り高値が出現すれば、一旦レンジ下限に向けて下落。このレンジ相場は3月いっぱい続く恐れがある。
その後は先週述べたように、03年型波動が想定され、このレンジ相場は2カ月弱続きそうだ。その後は3カ月かけて105円台まで静かなる円高が進む。3月中はレンジ相場と見る。
【初出:商品版投資日報 3月3日号】
『投資日報デイリーリポート』(2016年3月7日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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