眼力強すぎ。バングラディシュの街角で見つけた21人のワイルド男子

(C) Masashi Mitsui(C) Masashi Mitsui
 

巷には「いかにしてカッコよく見せるか」的な情報が溢れていますが、そんな小手先のテクニックを使うのを放棄したくなる超ワイルドでカッコいい、しかもそれを本人たちがまったく自覚してない男たちがバングラディシュにはわんさかいるんです!世界38カ国を旅した写真家・三井昌志さんがメルマガ『素顔のアジア (たびそら・写真編)』で紹介してくださっています。

無駄にカッコいい男たち

これぞ「無駄にカッコいい男」のお手本。それにしても何という筋肉だろう (C) Masashi Mitsui

これぞ「無駄にカッコいい男」のお手本。それにしても何という筋肉だろう (C) Masashi Mitsui

バングラデシュの街角には「無駄にカッコいい男」がたくさんいた。存在感みなぎるいい面構えをしているのに、当の本人たちは自分のカッコよさに全然気づいていない。そういう無頓着な男前があちこちにいたのだ。

彼らは日本でもてはやされているイケメンとは目指している方向がまったく違っている。決して「モテる男になろう」と意識しているわけではないのだ。ただ自分に与えられた仕事をこなしているうちに、自然と体に筋肉が付き、身のこなしが洗練され、外見に味わいが出てきたのである。

このマッチョな男は俳優になれるほどの存在感 (C) Masashi Mitsui

このマッチョな男は俳優になれるほどの存在感 (C) Masashi Mitsui

そんな「無駄にカッコいい男」を見つけると、僕は迷うことなくカメラを向けた。

「あんた、すっごくいい顔してるよ。輝いてるよ」

その気持ちを相手に伝えたかったのだ。

言葉で伝えるよりも先にシャッターを切る。それが僕なりのコミュニケーションの方法だ。彼らがもっとも輝いている瞬間を撮り、それを液晶モニターに映し出して本人に見てもらう。

「ね、いいでしょう?」
「お、いいねぇ」

いい表情が撮れたときには、被写体となった男たちも嬉しそうに笑ってくれた。たとえ言葉は通じなくても、何かを共有できたという確かな手応えを得ることができた。

チッタゴンの船着き場で塩を運ぶ男。南部の塩田で作った塩を船で運び、チッタゴンにある工場で精製する (C) Masashi Mitsui

チッタゴンの船着き場で塩を運ぶ男。南部の塩田で作った塩を船で運び、チッタゴンにある工場で精製する (C) Masashi Mitsui

バングラデシュの特産品ジュートの繊維を運ぶ男 (C) Masashi Mitsui

バングラデシュの特産品ジュートの繊維を運ぶ男 (C) Masashi Mitsui

街角で包丁を研ぐ男 (C) Masashi Mitsui

街角で包丁を研ぐ男 (C) Masashi Mitsui

靴の修理屋。針と糸と接着剤といういたってシンプルな商売道具だけで、この街で生きてきた (C) Masashi Mitsui

靴の修理屋。針と糸と接着剤といういたってシンプルな商売道具だけで、この街で生きてきた (C) Masashi Mitsui

重い碇を頭に載せて運ぶ漁師 (C) Masashi Mitsui

重い碇を頭に載せて運ぶ漁師 (C) Masashi Mitsui

子供のおもちゃを頭に載せて売り歩く男。売っているものと表情とのギャップがすごい (C) Masashi Mitsui

子供のおもちゃを頭に載せて売り歩く男。売っているものと表情とのギャップがすごい (C) Masashi Mitsui

(C) Masashi Mitsui

(C) Masashi Mitsui

(C) Masashi Mitsui

(C) Masashi Mitsui

(C) Masashi Mitsui

(C) Masashi Mitsui

まるで哲学者のような威厳を持った白いひげの老人 (C) Masashi Mitsui

まるで哲学者のような威厳を持った白いひげの老人 (C) Masashi Mitsui

バスの呼び込みをする男。でかい声を張り上げ、車体をバンバン叩いて客を呼び込む (C) Masashi Mitsui

バスの呼び込みをする男。でかい声を張り上げ、車体をバンバン叩いて客を呼び込む (C) Masashi Mitsui

ドッグで古い船の修理を行う男。金づちで船底についた錆を落としている (C) Masashi Mitsui

ドッグで古い船の修理を行う男。金づちで船底についた錆を落としている (C) Masashi Mitsui

広げた漁網の前に立つ漁師 (C) Masashi Mitsui

広げた漁網の前に立つ漁師 (C) Masashi Mitsui

(C) Masashi Mitsui

(C) Masashi Mitsui

バラバラだったジュートの繊維をまとめている男たち (C) Masashi Mitsui

バラバラだったジュートの繊維をまとめている男たち  (C) Masashi Mitsui

染色工場で働く男 (C) Masashi Mitsui

染色工場で働く男 (C) Masashi Mitsui

ダッカの港でドラム缶を運ぶ男たち (C) Masashi Mitsui

ダッカの港でドラム缶を運ぶ男たち (C) Masashi Mitsui

稲を収穫する男 (C) Masashi Mitsui

稲を収穫する男 (C) Masashi Mitsui

(C) Masashi Mitsui

(C) Masashi Mitsui


book7s写真を撮るって、誰かに小さく恋することだと思う。世界各地で撮影された100人を超人々の笑顔が詰まった写真集です。どんな環境にあっても人は笑顔になれる――そんなシンプルな事実に心動かされながら、僕は旅を続けてきました。ぎゅっと濃縮された「笑顔のエッセンス」を、ぜひ感じてください。

著者/三井昌志
写真家。1974年、京都市生まれ。東京都在住。機械メーカーでエンジニアとして2年間働いた後退社し、2001年にユーラシア大陸一周の旅に出る。帰国後ホームページ「たびそら」を立ち上げ、写真集「アジアの瞳」を出版。以後、写真家としてアジアを中心に旅と撮影を続けながら、執筆や講演などを行う。これまでに出版した著作は6冊。

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