灼熱の国インドで、クールに仕事をこなす7人の働き者たち

(C) Masashi Mitsui(C) Masashi Mitsui
 

前回、「インドのカラフルなはたらきもの」をご紹介してくださった『素顔のアジア (たびそら・写真編)』の著者で写真家の三井昌志さんですが、今度は同じインドでも「クールなはたらきもの」をフォトレポート。彼らの日常を切り取った写真たちをご覧ください。

インドのクールなはたらきもの

決して特別な光景ではない。

ごく当たり前の日常の中で、ごく当たり前に働いている人々がいる。

ただそれだけなのに、なぜか心惹かれるのだ。シャッターを切りたくなってしまうのだ。

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セメント工場で働く男たち。セメントの粉がもうもうと舞う中、奇妙なかたちのマスクを着けて働いていた。

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グジャラート州の小さな町に、真鍮(銅と亜鉛の合金)の水瓶を作る工房があった。

トンテンカントン、真鍮を叩く音が町に響いている。板をハサミで切断し、炉で熱して柔らかくしてから形を整えていく。叩いてやることで、強靱さが増すのだ。

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古い足踏み式ミシンを操る仕立て屋の婦人。孫娘と話しながら、のんびりと仕事をしている。

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染色工場で働く男。綿糸を洗剤で洗い、固く絞ってから化学染料につけ込む。腕の力だけが頼りの男の仕事場だった。

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素焼きの水瓶を作るオリッサ州の男。木のヘラでポクポクと叩いて、形を作っていく。それにしても、いい体しているなぁ。

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造花の花束を自転車で売り歩く男。いかめしい顔つきと売っているもののファンシーさのギャップがたまらない。

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村の外れにある井戸で水を汲んでいる少女。水汲みは子供たちが任される最初の仕事でもある。

 

book7s写真を撮るって、誰かに小さく恋することだと思う。世界各地で撮影された100人を超人々の笑顔が詰まった写真集です。どんな環境にあっても人は笑顔になれる――そんなシンプルな事実に心動かされながら、僕は旅を続けてきました。ぎゅっと濃縮された「笑顔のエッセンス」を、ぜひ感じてください。

著者/三井昌志
写真家。1974年、京都市生まれ。東京都在住。機械メーカーでエンジニアとして2年間働いた後退社し、2001年にユーラシア大陸一周の旅に出る。帰国後ホームページ「たびそら」を立ち上げ、写真集「アジアの瞳」を出版。以後、写真家としてアジアを中心に旅と撮影を続けながら、執筆や講演などを行う。これまでに出版した著作は6冊。

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