身体症状の出ている子どもには、まずは、「・・・の力がある」を多く使います。これに慣れると「・・・お母さんうれしい」を使います。「お母さんうれしい」を使うのは簡単ではないのです。「ありがとう」など別の言葉に置き換えてしまいます。親子の会話としてはよいのですが、それはコンプリメントではないのです。「お母さんうれしい」でなくてはならないのです。
とにかくコンプリメントは、したこと・できたことの事実、言い方、言う時と場を考えてかけなくてはなりません。
親は親にとって都合のよいことに「お母さんうれしい」を使うことも多いのです。これも子どもを操作することになりますのでコンプリメントではないのです。
二つの言葉を使ったコンプリメントに慣れてくると、子どもが心を開いてきます。子どもが心を開いてきたと感じたら、さらに質の高いコンプリメントをしていきます。学年に応じたできたこと・したこと、持っている力、心のよさ等をコンプリメントしていくのです。子どもにコンプリメントしたいのは、「何」なのかを子どもに分かりやすい言葉にするのです。親の思いや解釈を入れないことです。グダグダしたお説教のようなコンプリメントにはしないことです 「神仏からいただいた命」であること、人様に役立つために生まれてきたこと、親の元に生まれてきてくれてとてもうれしいこと等もコンプリメントします。
コンプリメントトレーニングは、子どもによってすべて異なります。親によるオーダーメイドのコンプリメントでなければ効きません。
こうしてかけたコンプリメントが熟成してくると、親のかける言葉はすべてがコンプリメントの働きをしていきます。親のどのような言動でも自信の水となっていくのです。
整理しておきます。
まず、したこと・できたことをコンプリメントします。これは身体症状がでていると親子の信頼関係を作り直します。
これができてくると、神仏からいただいた命、生まれてきてくれた親の喜び等を繰り返してコンプリメントします。同時に、したこと・できたことの中味をその学年に応じた内容にしていきます。親のもののみ方・考え方・行動のし方を見直していけば気づきます。その学年に応じていれば中味はあります。自信の水の作り方は三章に書いてあります。