時間が足りないと嘆く人は、まず最初に「行動の断捨離」をせよ

 

1日24時間、私たちは何をして過ごしているでしょうか。仕事、食事、睡眠、読書、テレビを見る、ゲームをする、飲みに行く等々、常に何かをしています。「ただボーっとしている」というのも一つの行動といえます。その24時間の中に新たに何かの行動を組み入れようとすれば必ず何かを押し出さなくてはならないことになります。

時間管理がいつも困難なのは、今までしていた行動を捨てないまま、新しい仕事を押し込む方法を考えているからではないでしょうか。

新しい仕事をしようとすれば、趣味の時間、遊ぶ時間を減らさなくてはならないかもしれません。また、仕事の一部を自分でするのをやめ、部下に任せたり、外注に出したりという判断をすべきかもしれません。

これらには決断が必要なため、なるべく避けて通りたいと考えます。結果、従来の行動はそのままに新たな行動を押し込むノウハウ、つまり「時間管理術」がもてはやされるのだと思います。

従来の行動を捨てることから目をそらし、時間管理だけをしようとすることは、部屋に物が溢れかえっている状態で「整理整頓」を考える状態に似ています。

必要なのは、いわば「断捨離」です。まず「行動の断捨離をすることが時間管理のスタートラインに立つために必須のことなのだと思います。

「時間を管理するには、まず自らの時間をどのように使っているかを知らなければならない」 ピーター・ドラッカー

今回は、ここまでです。

image by: Shutterstock

 

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