ソフトバンクは嘘つきだ。日本通信が仕掛けた「ケンカ交渉」の真相

 

また、背後にはSIMカードの問題もありそうだ。ソフトバンクの場合、端末によってSIMカードが異なることが多い。iPhoneとAndroidでも違いがあるだけでなく、Android向けのnano USIMカードでも6種類存在している(同社、ウェブサイトを参照)。

仮にSIMロック解除のガイドラインが有効となった以前の端末でも使えるようにするには、それぞれの端末にあったUSIMカードをソフトバンク側が発行しなくてはならず、オペレーション的にとても現実的とは言えない

この「SIMカードの違い」という厄介な問題は、10月1日からau回線を使ったサービスを開始したIIJmioにも降りかかっているようだ。

auではMVNO向けのVoLTE SIMカードを提供しているため、auの端末であってもSIMロック解除が必要な場合がある。特にIIJmioではVoLTE対応SIMカードのみを提供しているようで、最近の端末しか利用できない

しかも、au回線ではテザリングが非対応となっているという(NTTドコモ回線なら可能)。IIJmioでは「SIMロック解除をするのであれば、よほどの理由が無い限り、NTTドコモ回線を使ったサービスを選択した方が良い」とブログでアナウンスしている。

IIJmioのTwitterを見る限り、au回線のサービスを始めたものの、端末やネットワークの利用に制限が多いところに困惑している様子がうかがえる。

IIJmioの場合、こうした課題には技術的に解決しようと、検証作業を強化したりして、地道に戦っていく。

一方で日本通信は総務省に駆け込み、相手と喧嘩するという荒技を発動する。

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