紙幣が突然、紙クズに? 日本人写真家がインドで遭遇した大混乱

 

この「旧紙幣廃止、新札切り替え」のタイムリミットは2016年12月31日まで。2017年になると、旧紙幣は紙クズになってしまうというので、僕も手持ちの5,000ルピーを何とか新札に替えてもらう必要に迫られたのです。しかし銀行の窓口では「ATMで現金を引き出したというレシートが必要」と言われて(そんなものすぐに捨てちゃうよ)しまったので、仕方なくバイク屋のオヤジの協力を得て(彼の銀行口座に預けるというかたちで)、何とか切り抜けることに成功しました。タイムリミットまであと4日。ギリギリのところで紙屑化を逃れることができたのです。

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このたび廃止となった旧500ルピー&1,000ルピー

旧札も新札も結局デザインはほぼ同じ。マハトマ・ガンディーが描かれています。まぁガンディー以外の偉人や宗教的な図案だと、それに反対する人も大勢いるから、「安全パイのガンディーで」ってことになるのでしょうね。

1月1日をもって紙クズになったはずの旧500ルピー札と旧1,000ルピー札を販売する謎の屋台を発見しました。20ルピーで売っているが、誰が何の目的で買うのでしょうか? さらに謎なのは、このお札がコピーされた偽札だということ。よく見ると番号はすべて同じ。謎だらけです。

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…と思っていたら、実はこれ、旧札をデザインしたお財布なんだそうです。今回の紙幣切り替え騒動を逆手にとったジョーク商品なのですね。しかしまぁこんなものよく考えたなぁ。

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