魔を滅する。豆まきの長い歴史を持つ「京都」の意外な節分

 

鬼の種類

一般的に知られているのは赤鬼と青鬼ですがその他にも緑鬼、黒鬼、黄(白)鬼と鬼は5色います。仏教の教えで五蓋(ごがい)というものがあります。心穏やかに過ごすためには心に蓋(ふた)をしている5つの煩悩を外しなさいという教えです。その5つの煩悩を象徴しているのが5色の鬼の姿です。鬼は人間の煩悩だったのです。

赤鬼は貪欲欲望渇望を意味します。悪い心の象徴で豆をぶつけることで、自分の中の悪い心が取り除かれると言われています。

青鬼は悪意憎しみ怒りを意味します。貧相な自分自身に豆をぶつけ福相、福徳に恵まれると言われています。

緑鬼は倦怠眠気不健康を意味します。自分の体に豆をぶつけ体を健康に保つことを言い聞かせるといいとされています。

黒鬼は愚痴や疑いの心疑念を意味します。自分に豆をぶつけることで卑しい気持ちを追い払い、平穏を願うとされています。

黄鬼(白鬼)は後悔甘え我執(我を通すこと)を意味します。豆をぶつけることで自己中心的な考え方を反省し、公平な判断が出来るようになると言われています。

豆まきは現在では地域によって落花生をまく事が主流になっている地域が結構あるようです。北海道、東北、北陸と九州の南の地域では落花生をまく事が主流になっているようですよ。節分の時に落花生を撒くようになったのは殻にくるまれたままなので食べる際に衛生的だという理由からだとか。

柊鰯(ひいらぎいわし)

節分になるとスーパーに恵方巻きとイワシが沢山並びます。節分にイワシは西日本の風習のようですね。節分に柊(ひいらぎ)とイワシを玄関に飾る意味は?

柊はトゲがあって触ると痛いです。イワシは生臭いですよね。このトゲと生臭いニオイが鬼を退治するのに役立つのです。昔から鬼はニオイには弱いとされています。節分には鬼の目つきを表すようにイワシのえらから目に向かって柊の枝を突き刺したものを玄関や勝手口に飾ります。家に鬼が寄り付かないようにするという風習です。

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