コンビニ業界が取り込みを狙う「買い物難民」
ここ最近の動きとして、いわゆる買い物難民対策としてのコンビニの存在が大いに見直されています。
ドラッグストアの伸長なども影響し、スーパーの店舗数が一時期と比べて減っている昨今。歩いて行ける近場のお店がなくなっていくことで、特に困るのがクルマを運転できない高齢者たちです。
変わって店舗数を増やしているドラッグストアですが、そこで購入できる食品類は「必要最低限」かつ「NB商品」です。このため結果として、夕食需要に対応できる買い物場所は減ってきている現状です。
こういった層に着目し、取り込みを図っているのが現在のコンビニ業界。現に、コンビニが40年間培ってきた「中食クオリティ」(添加物なし等)は、次第にシニア層にも認知され、受け入れられて来ています。
具体的な例を挙げるとすれば、セブンイレブンの「セブンプレミアム」などは、まさにそういったシニア層を狙った商品群。例えばレンジでチンしてすぐ食べられる「さばの味噌煮」などの魚の惣菜系は、隠れた売れ筋商品となっています。
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