これは一方的に与えるのではなく、与えることに対して何らかのアピールをしておく事です。その為には、相手に「本来はあなたの仕事ですよ」という事をきちんと理解させ、それでも相手がやらないなら「今回は特別に」「こっちは残業しなければならない」といったアピールをして対応する事。
これは返報性のテクニックにある「ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック」に似ています。
例えば相手が断る想定で先に大きな注文を出しておき、断ったらすかさず譲歩案を出すと、相手は一度断った事に申し訳なさを感じ、譲歩案を受ける傾向が強まります。相手の信頼や感謝を勝ち取るにはこうしたコミュニケーションが必要で、何かするなら黙ってするのではなく、その為にかかる労力、時間、犠牲にした事などをさりげなく言っておく必要があります。
とはいえ相手に無理矢理恩を着せるような言い方だと、あなたは単なる「大きなお世話野郎」になってしまうから注意が必要です(笑)。
本来、返報性の法則は見返りを求めるものではありませんが、そこまで待てない人はガス抜きにでもこうした短期利益を得る方法をトライしてみて下さい。
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