IT技術で業界は明るい
私は、スポーツ用品業界の総会や全国大会も役員会議も、この組織と同じようなものではないかと思うのです。
「スポーツ用品業界の未来は決して明るくはない」とおっしゃった、業界大手の経営者がいました。おそらく、この経営者はスポーツ用品業界も古い体質だと訴えたかったのではないでしょうか。それならば、正しい発言です。しかし、私はだからこそ業界の未来は明るいと言いたいです。なぜなら、業界のトップにいる年配の人たちがIT技術の流れを理解できれば一気にチャンスが広がります。
世の中は「インダストリー4.0」の時代です。スポーツ用品業界にも、その波が押し寄せてきています。AIやIoTによる技術がスポーツに活用されているではありませんか。VRでスポーツ技術を向上させようとしている人たちがいます。ARでスポーツ観戦を楽しもうとしている人たちがいます。ウエアラブルアパレルで選手のコンディション管理が可能な時代になってきています。3Dプリンターでスポーツ用品が作られる時代になっています。IT技術でオーダーメイドのスポーツウエアやシューズが作られる日も近いです。集められたデジタルデータを分析して試合に勝とうとしている人もいます。ものすごいスピードで、IT技術の開発が進んでいるのです。
ITリテラシーの低い年配の人たちはそうした情報にうといかもしれません。「私にはついていけません」という方も多いです。決してそんなことはありません。考えることをやめてはいけないのです。
確かに、20年前とはあまりにも違った世界が来ようとしています。実際に、技術を身につけることはむつかしいでしょう。しかし、流れを見ることはできます。そうでないと、また来年も地元の踊りをみながら「シャンシャン」ということになってしまうでしょう。古い体質は、どこかで変えなければいけません。
■今日のツボ■
- 組織は長く続くと停滞をする
- 組織の上層部にはITリテラシーが必要である
- IT技術の進歩の流れを見るだけで、組織は変わる
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