窮地に追い込まれて、即効性を求めてコンサルを探しても意味がありません。即効性のあるノウハウやテクニックなんてその辺にいくらでも転がっています。あるいは、ちょっとお金をかければなんとでもなります。でも、それでなんとかなったところで、お店、会社が良くなり、発展、成長していくということとは別なのです。
コンサルタントは、即効性のあるノウハウを提唱するのが仕事ではなく、クライアントの課題や悩みとなるものからその本質を見出し、そこに向かって改善や提案をし、実践してもらい、それに伴うアドバイスやサポートを差し上げるものです。その結果、良くなっかった業績が上向くのです。一過性の結果を出すためのノウハウを切り売りするという次元とは丸っきり違うのです。
結局、相談のあった雑貨店は倒産しました。それでも、しばらく経ってから、社長からメールが来ました。「あのときに言ってくれたことが、ようやくわかった」と。
上っ面だけでなんとかしようとしたり、窮地に立ってはじめてなんとかしなくちゃ…となって、即効性のあるものを求めると本来の商売の本質を見失います。しかも、皮肉なことにそれで結果を出せば出すほど、感覚が麻痺していき、やがて朽ち果てます。
ということで、即効性のあるノウハウやテクニックを切り売りしているコンサルタントのいうことを聞いたところで、役立つどころか、上手く行って味をしめれば後々苦しくなっていきます。十分にご注意を。
■今日のまとめ
「即効性のあるノウハウを提唱するコンサルタントの言うことを聞くと後々苦しむ」
- 即効性のあるノウハウなんかに頼らない体質にするには、何が必要か?どのような計画、取り組みが必要か?工夫できることは何か?考えまとめる。また社内で話し合う
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