ヤマダ電機のアクションに何を学ぶべきか?
消費税の増税や、ラグビーのW杯、来年のオリンピックの前には、「今のうちに買っておこう!」という駆け込み需要があります。そこで、これらのイベント前に一生懸命売る努力をしていくことは、多くの企業がすることです。しかし、本当に大事なのは、このような大きな追い風があるイベントの後なのです。なぜなら、大物を買い込んだ後には、人のお財布の紐は固くなります。どうしても買い控えが来るのです。追い風の後には必ず向かい風が来るんですよね。したがって、前もって準備をしておくことが重要です。
たとえば、消費税前に大勢の人が買いに来ると予想されたら、その人たちのお客様名簿をしっかりととり、増税後にはその人たちが欲しそうなもの、継続して買ってもらえるような商品をそろえておき、リピートにつなげる、などの努力があるといいですよね。
先ほど述べた人員の増員と説明の強化も、インターネット通販にはできないことですので、対アマゾン、対楽天には大きな差別化要因にもなるし、「ヤマダ電機だとしっかり教えてくれるな」と、お客様が感じてくれれば、増税後にもリピートしてくれるでしょうし、口コミや紹介にもつながります。
今回のヤマダ電機の好決算から学べることは、市場や環境で大きな動きがあることをいち早く感じとること、そしてその時に備えること、さらに、その追い風、チャンスのあとにできることを、長い目で考えることが大事だという点ですよね。
image by: Sakoppi [CC BY-SA 3.0], ウィキメディア・コモンズ経由で